昨年の「宮里藍 サントリーレディス」では、最終日に首位の稲見萌寧と4打差の2位からスタートして、逆転優勝を飾った(撮影:村上航)

写真拡大

ツアー通算2勝の青木瀬令奈が、きょう2月8日で29歳を迎えた。アマチュア時代は数多くのタイトルを獲得し、高校卒業後にプロ転向。すぐさまレギュラーツアーで活躍とはならなかったものの、スイング改造で飛距離アップに成功し初優勝を遂げると、昨季は4年ぶりに2勝目を挙げた。
群馬県前橋市出身。7歳からゴルフを始め、2005年、06年に「関東中学校ゴルフ選手権」を連覇。中学2年だった06年は「大王製紙エリエールレディス」に出場。高校1年時の08年に「全国高等学校ゴルフ選手権 夏季大会」を制すなど頭角を現し、高校卒業後の11年、プロテストに一発合格した。
13年まではQTで上位に入れず、スポットでのレギュラーツアー参戦とステップ・アップ・ツアーで力をつける時期となるが、14年末のファイナルQTで25位入り、15年に初のレギュラーツアーフル参戦を果たす。
15年は開幕戦からの9試合で予選通過1試合と苦戦するも、10戦目の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」では4位タイと健闘。シード当落線上でシーズン終盤を迎えると、「富士通レディース」で3位タイ、「伊藤園レディス」で2位と結果を残し、初シードを獲得。「伊藤園レディス」では、その年に賞金女王を獲得したイ・ボミ(韓国)と最後まで優勝争いを繰り広げた。
飛躍のきっかけとなったのが、飛距離アップだ。小柄だけに“飛ばない青木”が代名詞だったが、専属キャディも務める大西翔太コーチの指導もあって、今までダウンブローで打っていたスイングをアッパーブローに改造。ドライバーの飛距離が約30ヤード伸び、ツアー平均程度まで成長した。
17年6月の「ヨネックスレディス」で念願のツアー初優勝。昨年の「宮里藍 サントリーレディス」でツアー2勝目を飾った。父はドラマー、母はピアニストの音楽一家で、名前の由来も「セレナーデ」から。幼少期からピアノを習い、ゴルフをしていなかったら「運動音痴なんで、スポーツはしていない」と話す。
<ゴルフ情報ALBA.Net>