菅田将暉さん

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俳優の菅田将暉さんが主演を務めるドラマ「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)第4話が、2022年1月31日に放送された。菅田さん演じる主人公・久能整(くのう・ととのう)のあるセリフをめぐり、ドラマファンが沸き立つ事態となっている。

原作は、作家・田村由美さんによる同名漫画。菅田さん演じるボリューミーな天然パーマが特徴的な大学生・久能整は、友達も彼女もいない「変わりモノ」。記憶力と観察力に長けており、自身の見解を淡々と述べることで事件や人の悩みを解きほぐしていく...という新感覚ミステリだ。※以下、ネタバレを含みます

どうして曇ってると...

第3話では、都内で複数の時限爆弾テロ事件が発生。3回目の爆破予告が送られてきた。一方、久能が雨の中出かけると、傘もささず雨に濡れっぱなしの男性(柄本佑さん)に出会う。

この男性は交通事故による記憶喪失を起こしているようで、久能はすぐさま救急車と警察を呼ぼうとするが、男性はこれを拒絶。久能は仕方ない様子で、「全然やみませんね、雨」と切り出すと、「ちょっと前にテレビドラマで『どうして曇ってると天気悪いっていうんですかね』ってセリフがあって、雨の日もそうですけどなんだかハッとして。なるほどなぁって。あぁ『カルテット』の話でしたけど...」と雑談。

「音楽はワルツが好きだ」と返されてしまうが、久能はなにか記憶が戻るきっかけになればと会話を続け、そのなかで出た「爆弾」という単語に反応した男性は「どこかに時限爆弾を仕掛けたような気がする」と発言。一連の事件の犯人であることが明らかになるのだった。

「どうして曇ってると〜」というセリフは、2017年に人気を博したドラマ「カルテット」(TBS系)で俳優の満島ひかりさん演じるチェロ奏者・すずめが、俳優の松たか子さん演じる主人公のヴァイオリン奏者・真紀に対して発言したもの。「カルテット」は、「東京ラブストーリー」(1991年)「最高の離婚」(2013年)などで知られる坂元裕二さんが脚本を手掛ける作品で、個性的なキャラクター4人が繰り広げる独特な会話劇が特に支持されている。

テレビ局を越えた原作に忠実なセリフに、インターネット上では「局の垣根を越えて、カルテットのすずめちゃんのセリフが出てきて嬉しい」「ミステリ原作全巻持ってるんだけど、カルテットのセリフ削られてなくて感動した」などと反響があがっている。