結婚企画を謝罪する「ヴァンゆん」ヴァンビさん。YouTube「ヴァンゆんチャンネル【VAMYUN】」の動画より

写真拡大

男女2人組YouTuber「ヴァンゆん」ヴァンビさんが2021年12月25日、登録者数250万人を超えたら相方・ゆんさんと結婚するという企画を生配信し、騙し打ちのような企画に批判の声があがった。翌26日、ヴァンビさんは釈明動画を公開し、「全ての責任の所在は僕にある」として謝罪した。

「断れない状態ですね」

「ヴァンゆん」は、ヴァンビさんとゆんさんの2人からなる男女ユニットYouTuberだ。交際はしていないと明言しているが、これまでカップル企画のような動画も多くアップしてきた。

25日の生配信「ヴァンゆんチャンネル登録者250万人達成したら結婚する生配信!!」は、ヴァンビさんが企画したという。

サンタクロースのコスプレをしたヴァンビさんは目隠しされたゆんさんをカメラの前に連れてくると、「はじまりました! 登録者250万人達成したら結婚する生配信〜」と拍手しながらタイトルコール。ゆんさんは「えっどういうこと?」と事態を飲み込めない様子だ。

ゆんさんにはクリスマスにちなんだプレゼント企画を撮影すると話していたとして、ヴァンビさんは本当の企画を説明。度々仲睦まじい様子を配信している2人をめぐり、結婚を望むファンの声が多いとしたヴァンビさんは「クリスマス、25日、250万人達成したら結婚します」と宣言した。

「いや待って ?結婚!? (カメラが)回ってるのも知らないし」と驚くゆんさんに、ヴァンビさんは「今登録者数226万人。これ(250万人には)到底届く数字じゃないんですよ。けど、これがクリスマスの奇跡で達成したあかつきには、マジで結婚してほしい」と迫った。

ヴァンビさんは「厳密に言うと僕らは付き合ってはいません」としつつ、「ただ、ヴァンゆんチャンネルは四捨五入して付き合ってるみたいなものじゃないですか。だから僕はもうそこを飛ばしても結婚できるなって思ってるわけですよ」とした。

登録者250万人突破での「結婚」に向けて、 「227万人突破で結婚式場を押さえる」「228万人突破でYouTuberに電話配信」など登録者の数に応じてさまざまなミッションを設定し、生配信で実施するとした。

体を張るのではなく「籍を張る」、YouTuber冥利に尽きる企画だと説得されたゆんさんは、混乱しつつ「大人の目が怖い......250万人行ったら、わかりました。断れない状態ですね、わかりました。私こんな形で結婚するのかな」と同意した。

4時間の生配信は登録者228万人を超えたところで終了し、落ち込んだ雰囲気にゆんさんは「公開処刑みたいになってるのすごく嫌だ」としつつも、「ヴァンビくんだけを責めないでほしいな」と相方を思いやった。

ヴァンビさんは、「今回この企画をやったのはね、僕的にはもうゆんちゃんと長いことやってる中でやっぱりコンビ以上の気持ちが僕はあるので」と恋心があると説明していた。

困惑するゆんさんに有無を言わせず進行した企画に対し、動画コメント欄やツイッターなどに「生配信で全世界にこんな恥ずかしい思いさせられて ゆんちゃんがかわいそう」「ヴァンビの暴走やばい。ゆんちゃんも困ってるし」など批判の声が相次いだ。「本当に結婚する日が来たとしても一回でもこういうことあると心の底からおめでとうございますなんて絶対思えない」とする声もある。

「男として相方として配慮に欠ける選択だった」

批判を受け、ヴァンビさんは26日に「昨日の生配信動画についてお話させてください。」と題した動画で釈明した。

白いシャツを着たヴァンビさんは、深々と頭を下げ

「昨日の動画は僕が企画して進めたものであり、全ての責任の所在は僕にあるため、今回は1人で動画を回しております」

と切り出した。企画を見直し、謝るべき点が多くあったとして、書面にしたためた謝罪文を読み上げた。

「昨日の動画に関して多くの皆様に不快な思いをさせてしまったことをお詫びさせてください。大変申し訳ございません」として、再び頭を下げた。

批判された理由は大きく5つあるとして、「1点目、結婚を冒涜しているのではないかということ。2点目、ゆんちゃんの気持ちを無視した企画であったこと。3点目、なぜプロポーズしなかったのかということ。4点目、繁忙期の結婚式場を貸し切ったこと。5点目、結婚ができないことを視聴者のせいにしてしまったこと」と述べた。

1点目については、「登録者数を増やしたかったというのは事実」として登録者数を増やす手段として企画したものだと認めた上で、「多くの視聴者の皆様と一緒にお祭りのように盛り上がれたらと軽率な考えから実施に至りました」と説明した。

2点目については、「ゆんちゃんに無断で結婚という重大な選択を迫る企画を進めたことについて、男として相方として配慮に欠ける選択だった」とし、「配信終了後に誠心誠意謝罪いたしました」と反省を口にした。

3点目については、「プロポーズした時点で断られたら企画が終了してしまう」と考えたため、企画の構成として登録者数のミッションに組み込んだとした。生配信では240万人突破で「プロポーズ」とテロップに書かれていた。

ヴァンビさんは「2人の気持ちが知りたい」という声が多かったとして、

「僕はゆんちゃんが好きです。男女コンビとしての体裁や、ブランディングを考えずっと明言を避けてきました。こんな形で言うことになり、申し訳ございません」

とゆんさんに恋心があることを明言した。

YouTuberとしてイチから面白い動画に向き合っていけたら」

4点目については、式場に他の予約が入っていないことを確認した上での企画と説明しつつ、式場のスタッフに対し謝罪したと報告した。

5点目については、配信中に視聴者に対し「もっと頑張って」などとした発言は誤りだったとし、「達成できなかったことは全面的に僕の落ち度であり、数値設定から企画の構成まで甘かったと反省しています。本当に申し訳ござません」と謝罪した。

その上で改めてヴァンビさんは「このような至らない企画の中でも応援していただき、ありがとうございました」として、視聴者に頭を下げた。

寄せられたコメントは批判にもすべて目を通し、反省すると誓った。

「相方のゆんちゃんをはじめ、期待を裏切ってしまったファンの方々、不快にさせてしまったすべての人の信頼を取り戻すべく、YouTuberとしてイチから面白い動画に向き合っていけたらと思っております。この度は大変申し訳ございませんでした」

コメント欄には「この失敗を無駄にしないで!!」「こういうことがあっても、頑張れって、暖かい応援をしてくれる人たちを大切にして欲しいな」など、応援するファンの声が届いているが、一方的な企画は失敗だったとする声や、ゆんさんを心配する声も多い。

「これから告白しに行くから皆応援してくれっていう生放送ならこんな事にはならなかったかもね」
「反省しておられることは分かるけど、ゆんちゃんの気持ちを無視して企画を進めたことに対しては、『配慮に欠ける』どころじゃないと個人的には思う」
「プロポーズ断れば叩かれるし強制的にしなきゃいけない空気にさせるのは地獄でしかないよね」