内田海智がチャレンジャー初優勝、ランキングも急上昇!

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27歳の内田海智(日本/富士薬品)が、ブラジルのリオデジャネイロで開催されていた今年最後のチャレンジャー大会で初優勝を遂げた。

内田は2014年からフューチャーズなどチャレンジャーより下のレベルの大会で、これまでに通算8回、今年も既に2度の優勝を遂げているが、ATPツアーのすぐ下のレベルに当たるチャレンジャー大会での優勝はこれが初めて。優勝賞金7,200ドル(約82万円)、ランキングポイント80ポイントを獲得し、世界ランキングは先週の319位から60アップして259位となった。


第8シードで出場の内田は、準々決勝で第1シードの世界131位チアゴ・ザイブチ ビルチ(ブラジル)を、準決勝でワイルドカード(主催者推薦枠)の世界654位Gabriel Decamps(ブラジル)をいずれもストレートで下して決勝に進出。Twitterに「ATPチャレンジャー初の決勝進出です/ここまで来たらやっぱタイトルが欲しい。勝っても負けても明日が今年最後の試合、出し切ります!」と綴っていた。


その決勝で内田は、準決勝で第2シードのニコラス・キッケル(アルゼンチン)を倒していた世界371位、20歳のニコラス・アルバレス バローナ(スペイン)と対戦。第1セットでは2度しか与えなかったブレークチャンスのうち1度を生かされ、3-6でセットを落とす。だが第2セットでは一度もチャンスを与えることなく、6-3でセットを奪い返す。


そして第3セットでは、内田が先に2度のブレークを果たして5-2とリードするが、続く第8ゲームでブレークチャンスを握られ、一度は凌ぐが二度目でブレークを許してしまう。さらに第10ゲームでもブレークバックされて、勝負はタイブレークへ。しかしタイブレークに入ってからは、内田は相手に一度もミニブレークを許すことなく、2度のミニブレークを果たして長く緊迫した試合の決着をつけ、3-6、6-3、7-6(3)で勝利を決めた。


2021年を最高の形で終えられた内田。2022年の活躍が期待される。


※為替レートは2021年12月20日時点


(テニスデイリー編集部)


※写真はニューポートビーチでの内田海智
(Photo by John Cordes/Icon Sportswire via Getty Images)