米NVIDIAとLogitech(日本のロジクールの海外名称)、マイクロフォンメーカーのBlueは共同で、一部ヘッドセットやマイクへの「NVIDIA Broadcast」機能の統合を発表しました。

NVIDIA BroadcastとはNVIDIAのRTXグラフィックスボードによるAI(人工知能)処理を活かし、動画や音声のノイズ除去や背景ぼかし/差し替えなどを行うソフトウェアです。また、Blueは高品質なマイクでその名が知られています。

今回の機能内蔵ではNVIDIA Broadcastのアプリを立ち上げることなく、LogitechのヘッドセットやBlueのマイクにて、バックグラウンドの音声ノイズやエコーの除去が可能になります。これはマイク近くのキーボードのタイピング音や、PCファンの音などの除去に効果を発揮します。またマイクで周辺音をモニタリングし、最適な設定を自動で適応することもできます。

NVIDIA Broadcast機能はLogitechのゲーミングブランド「G HUB」のドライバーからオープンベータとして利用可能。また、すべての「Blue VO!CE」対応製品にも対応しています。ただし機能の利用には、自分のPCにRTXグラフィックスカードが搭載されている必要があります。NVIDIA Broadcast機能への対応製品は以下のとおり。

G733 Gaming Headset 

PRO X Gaming Headset

PRO X Wireless Gaming Headset

Blue Yeti X Microphone

Blue Yeti X World of Warcraft Edition Microphone

Blue Yeti Microphone

Blue Yeti Nano Microphone

RTXグラフィックスカードを搭載したPCが必要…というハードルはありますが、ヘッドセットやマイクから直接AIによる音声のノイズ除去機能が利用できるのはなかなか便利。今後、他社のヘッドセットやマイクへも同機能が展開されることを期待したいものです。

Source: Logitech