by barité Videojuegos

2001年に発売された初代Xboxの共同開発者として知られるSeamus Blackley氏が「初代XboxはAMDが開発に協力してくれたが、最後の最後でIntel製CPUになった」と明かしました。

Original Xbox Ditched AMD For Intel At The Very Last Minute

https://kotaku.com/report-xboxs-last-second-intel-switcheroo-left-amd-eng-1847851074

Blackley氏は初期から初代Xboxの開発に関わったことから「Xboxの父」とも呼ばれる人物。そんなBlackley氏が2021年10月13日、「Xbox20周年が近づいてきたことだし、もう一度AMDに謝罪しておきたい」として、XboxのCPUをAMDからIntelへ切り替えた時の話をTwitter上で明かしました。

その発言が以下。全文は「Xbox20周年を文字通り目前に控えた今、Xboxのプロトタイプ機の製作に携わってくれて最前列に臨席していたにも関わらず発表会で『CPUはIntel製になる』と伝えられたAMDのエンジニアチームに謝罪すべきだと感じています。あの一件は私じゃありません、アンディ(当時IntelのCEOだったアンドルー・グローヴ氏)がビル(Microsoftのビル・ゲイツ氏)を呼んだんです。リサ・スー(AMDの現CEO)、許してください」





「私はビル・ゲイツと一緒に発表時にステージにいましたが、AMDのエンジニアチームは最前列の席で悲しそうにしていました。このことは一生忘れられません。AMDのエンジニアチームはXboxのプロトタイプ機の開発に多大な貢献をしてくれました。発表時に用いられたプロトタイプ機は、AMDのハードウェアでデモを実行していたんです。クソッタレな気分でしたよ」というものでした。





この発表時の映像が以下。当該箇所は2分29秒頃から始まります。なお、ビル・ゲイツ氏と一緒に登壇しているのはBlackley氏ではなく元プロレスラーの俳優であるドウェイン・ジョンソン氏で、Blackley氏はムービーには映っていない範囲にいた様子。

2001 - Xbox Console Reveal with The Rock and Bill Gates - YouTube

Blackley氏は「なぜIntel製に変更したんですか?性能的な都合でしょうか?財政的な都合でしょうか?」という質問に対して、「(企業間の)関係だと思います。いや、確実に政治的な都合です」と答えています。





この一件を報じたゲーム系ニュースサイトのKotakuは、「想像してみてください。製作に携わって、Xboxのイベントに招待されて、座って発表を待って、自社のハードウェアで実行されるデモを見て、そして…… 他の会社が急にやってきて、お金を生み出す全ての契約をかっさらっていくのを見たとしたら。ひどい話ですよ」と記しています。