本棚は出し入れが多く、少し気を抜くと散らかりがち…。
そんなときに並べ方のルールがあると、つねにすっきり見せられるそう。整理収納アドバイザーの三條凛花さんがきれいな本棚づくりについて教えてくれました。


本棚をきれいに見せてみませんか?

機能的で美しい本棚作りのポイントは、並べ方



本棚がきれいに使えないというお悩みはありませんか。
収納以上の本を持っている以外にも、その原因はあります。
たとえば、取り出しにくく戻しにくい状態になっているとか、探しにくいとか、そういった理由が隠れていることも。

使いやすい収納は、人によって違います。
クローゼットや本棚といった「並べる」アイテムは、自分に合う並べ方にすると、ぐっと使いやすくなりますよ。

機能的で美しい本棚作りのポイントは、自分にしっくりくる並び方が「色別」「高さ別」「種類別」のどれなのかを把握することです。

●並べ方(1) 色別に並べる



最初にご紹介するのは、色別に並べる方法です。


私自身は、この方法が一番しっくり来ますが、マイナーな並べ方かもしれません。
視覚情報がごちゃごちゃするのが苦手な方のほか、お子さんにもおすすめの並べ方です。

もし本棚に余裕があるなら、1つの棚を1つの系統でまとめます。


本棚に余裕がなければ、同じ色同士のかたまりをつくるようにして並べていきます。
同じ色、似た色の場所に本を戻せばいいので、ひと目で戻すべき場所がわかります。

●並べ方(2) 高さ別に並べる



次の並べ方は、高さ別に並べる方法です。
色別に並べたとき、なんだかアンバランスに感じた方はこちらの方法のほうが合っているかもしれません。
右側が高くなるように並べる、といったように一つルールを決めるだけで大丈夫です。
高さ別に並べる前の状態がこちら。


高さ別に並び替えた状態がこちら。すっきりとします。


棚がいくつかある場合は、片づける前に、特に背の高いものや背の低いものを選り分けてから始めると簡単です。

「自分にとって見やすい本棚」
「自分にとって美しい本棚」

これらは、本当に個人の感覚によるもので、とても些細なことです。


左側は高さ別、右側は色別に並べてみました。どちらがしっくり来ますか?
合った方法にするだけで、探すときに疲れにくくなりますよ。

●並べ方(3) 種類別に並べる



最後の方法は「種類別」に並べることです。
ここでいう「種類」というのは、「本のおおまかなカテゴリ」であったり、「書名あいうえお順」であったり、「著者名あいうえお順」であったりします。
どこまで細かく分類するかは、好みと収納スペースによります。
ただ、本のカテゴリ別に並べるのは意外と難易度が高め。というのも、カテゴリを判断しづらい本があるからです。
種類別で並べるときは、「書名または著者名のあいうえお順」のほうが無難かもしれません。


なお、漫画などのシリーズものは、同じ作品や著者別に並べたほうが無難で読みやすいです。

●本棚を美しく見せる工夫



もう一つの工夫は、倒れにくく戻しやすくするための仕切りを置くこと。
これは、本がたくさんある人よりも、少なめの人に特に多いと思います。
たとえば、わが家の本棚は、引っ越したばかりでまだスカスカです。そのまま入れると倒れてしまいます。
100円ショップなどで手に入るブックエンドで構いません。

そのままだとずれたりするので、貼って剥がせるタイプのテープ等で止めておくと便利です。


収納量に対して本が少ない場合は、ディスプレイ的に飾って楽しむ方法もあります。


本は表紙が見えるように立てかけます。


周りに観葉植物やエアプランツ、雑貨などを置くとわくわくする空間に。

いかがでしたか?
本棚の並べ方は、意外と奥が深いです。小さな工夫をするだけで、もっと使いやすい本棚になりますよ。

●教えてくれた人
【三條凛花さん】



ライター、整理収納アドバイザー。夫、長女、長男の4人+2猫暮らし。家事をムリせず楽しく続ける工夫を発信。著書に『もっと動ける私になる! 魔法の家事時間割
』(扶桑社)、『時間が貯まる 魔法の家事ノート
』(扶桑社刊)、『365日のとっておき家事 もっと暮らしやすい家と時短のしくみづくり
』がある。ブログ:「365日のとっておき家事」