インテルでその評価を一気に高めたルカク photo/Getty Images

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イタリアで大きな成長を果たしたベルギーの巨人は、再び挑戦することが濃厚となっているプレミアリーグでも同じ輝きを放ち続けることができるか。インテルに所属するFWロメル・ルカクのプレミア復帰がいよいよ実現しようとしている。

かねてより、古巣のチェルシーが今夏の獲得を目指していたとされるルカク。インテルにとってはエース格であるはずだが、ネッラズーリは財政難の影響で同選手の放出を容認したか。英『The Athletic』によると、チェルシーは移籍金としてクラブ史上最高額の9750万ポンド(約149億円)を用意することで、この取引に関してインテルを口説き落とすことに成功したという。早ければ、近日中にも加入の正式決定が発表されるとのことだ。

ドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ハーランドを確保することこそできなかったが、その代役としては十分に頼りになるストライカーを確保できそうなチェルシー。前回在籍時には期待されていたほどのパフォーマンスを披露できなかったルカクだが、今の彼ならばブルーズにとって大きな戦力となる可能性は高いか。インテルで得点の奪い方と味方の活かし方に磨きがかかった印象の強い同選手。優れたパートナーを得ることさえできれば最高級の輝きを放つことはイタリアでわかっただけに、ティモ・ヴェルナーやハキム・ツィエクとの絡みは今から楽しみだ。前線での守備を怠らない部分も、チェルシーのスタイルには合うだろう。

「ルカクはイタリアで偉大なシーズンを送ってきた。彼は多くの場面でチェルシーに貢献してくれると思うよ。セリエAでチャンピオンになったことからも、彼が多くのことをこなせるのは証明されている。移籍金が高いと言われているけど、今の彼にはそれだけの価値があるということだよ。次になにが起こるかみてみようじゃないか」(英『Daily Mirror』より)

チェルシーのMFジョルジーニョも、ルカクの到着を今から心待ちにしている様子。はたして、2020-21シーズンにセリエAで24ゴール10アシストを記録した巨人FWは、プレミア再上陸となればどこまでその存在感を発揮することができるのか。もしかすると2021-22シーズン、イタリアで磨かれたルカクの実力にプレミアファンは度肝を抜かれることとなるかもしれない。