2020年における世界のエアコン市場で最も大きなシェアを確保したのは日本企業のダイキンだった。上位10社には、ほかにも三菱やパナソニックが入っていたが、中国市場では近年美的や格力などが幅を利かせ、日本企業はシェアを落とし気味となっている。(イメージ写真提供:123RF)

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 2020年における世界のエアコン市場で最も大きなシェアを確保したのは日本企業のダイキンだった。上位10社には、ほかにも三菱やパナソニックが入っていたが、中国市場では近年美的や格力などが幅を利かせ、日本企業はシェアを落とし気味となっている。しかし、中国メディアの快科技は7月30日、エアコンを買うなら「日本メーカーの製品一択だ」と主張する記事を掲載した。

 記事はまず、中国家電市場では、高品質・高価格を売りにした日本企業はだんだん姿を消してきて、品質は高くないものの価格は安いという「コストパフォーマンス」の高い中国製品がシェアを獲得するようになっていると紹介した。中国市場においてはエアコンも例外ではないが、記事の中国人筆者は「エアコンを買うなら日本メーカーの製品一択であり、他人にも日本メーカーのエアコンを勧めたい」と主張した。

 その理由は、「日本企業は今でも基幹技術でリードしているから」で、中国企業が作るエアコンにも、日本の技術が使われているという。日本企業のエアコンは、世界市場でも不動の地位を守っているとした。三菱電気は基幹技術に優れていて、ダイキンは中国でも高齢者の広東人に人気が高く、東芝はインバーターの第一人者だ。日立はスクロール圧縮機を開発し、富士通は日本メーカーの中で最もコスパが良い、と各企業の強みを伝えた。

 その一例として、「世界に照準を合わせている」富士通の強さを紹介した。この日本企業は、国内の厳しい品質基準を海外でも守っていて、世界一流の部品を使う良さがあるという。記事は、品質管理に手を抜かず、コストをケチらず、顧客を騙さないというのは日本企業の良いところで、中国企業が学ぶに値する、と称賛している。

 エアコンに限らず、中国製品の品質は向上を続けており、「コストパフォーマンス」が向上しているのは事実だが、中国にも日本製品の高い品質を求める消費者は数多くいるということだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)