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セブンイレブンのスタッフ制服が古着として店舗で売られていたというツイートがネットで話題になっている。

添付された画像によると、赤とピンクがあしらわれた数年前のデザインで、右胸と襟タグに「7ELEVEN」の文字がある。値札を見ると「1099円」で売られているようだ。6月27日の投稿以来、6000RT、3.5万いいねがついている。

ただ、ネットでは悪用を懸念する声もある。制服の扱いは普段どうなっているのだろうか。

●セブン「ネトオクはすぐに削除」

セブンイレブン本部によると、加盟店向けのマニュアルで、スタッフの退職時は制服を返却してもらうよう呼びかけているという。

担当者に確認してもらったが、今回のツイッター画像だけでは正規の制服かは「何とも言えない」とのこと。

ただし、制服がネットオークションに出品されることもあるといい、怪しいものは発見次第、運営会社と連携して、出品を削除してもらっているそうだ。

●加盟店「バックレ退職だと回収困難」

加盟店オーナーによると、いつ新しいスタッフが入っても良いように、加盟店はあらかじめ本部に発注して、ある程度の数の制服をストックしているという。

洗濯のため、制服を持ち帰ることもあるが、そんなスタッフがある日突然来なくなる、いわゆる「バックレ退職」すると回収できなくなることもある。

「古くなったタイプの制服は本部に返却するか焼却処分となっています。本部から細かく管理されているわけではなく、管理は加盟店の責任です。ただ、加盟店側も厳密には管理できておらず、記念に昔の制服を持っているという人もいるようです」(加盟店オーナー)

ツイートの制服が本物だとすれば、元スタッフが持ち込んでいる可能性もありそうだ。いわゆる「借りパク」だが、藤吉修崇弁護士によると法的には「業務上横領」などに該当するおそれもあるという。

ただし、セブンによるとこれまで制服の「流出」について、本部から加盟店や出品者に対して、法的措置をとったことはないという。

なお、仮に売られている制服を買った人がいても、直ちに犯罪になるわけではないようだ。

「悪用はNGですが、持っているだけなら特に法律には引っかからないと思います。ちなみに、同じ『職業コスプレ』でも、警察官そっくりのコスプレをした場合は軽犯罪法に違反するおそれがあります(1条15号)」(藤吉弁護士)

【取材協力弁護士】
藤吉 修崇(ふじよし・のぶたか)弁護士
インターネット上の誹謗中傷問題を多く扱う弁護士。弁護士になる前に、芸能関係の仕事に携わっていたことや自身も誹謗中傷を受けたことがあることから、この問題に取り組むようになった。ユーチューブちゃんねるは登録者2万人を超えている。YouTubeちゃんねる「二番煎じと言われても」
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事務所名:弁護士法人ATB
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