自民党県連は5日、宇都宮市内で定期大会を開き、来る衆議院選挙・栃木2区の立候補予定者を小山市・野木町選挙区選出五十嵐清氏県議会議員(51)とすることを承認しました。

週明けにも党本部に上申します。

2区の立候補予定者の公募には五十嵐氏のほか、これまで2区で戦ってきた西川公也元農水大臣の長男の鎮央氏(49)などが応募し、県連の選考委員会で選考作業が行われてきました。

しかし、西川氏や西川氏の盟友の県議会の重鎮、板橋一好県議会議員らは「2区の意見を聞いていない」「党員投票を行うべきだ」などと反発を強めていて西川氏は5日も席上、衆議院2区の支部長を辞めない考えを参加者の前で明言しました。

一方、大会では五十嵐氏を2区の候補予定者とすることについて審議されました。

手を挙げたのは2区内にあるさくら市の花塚隆志市長で、「地元に充分な説明がないまま候補予定者が選出された」として意見しました。

西川氏の秘書をしていたこともある花塚市長以外に発言はなく賛成多数で審議は終了し、五十嵐氏を候補予定者とすることが承認されました。

五十嵐氏はオーストラリアのボンド大学経済学部を卒業後、茂木敏充、佐藤勉、両衆議院議員の秘書を経て2003年に県議会議員に初当選、現在5期目で県連の政調会長を務めています。

自民2区の候補者選びの作業は週明けの党本部への上申に移りますが、西川氏側は本人もしくは鎮央氏が無所属で出馬する可能性も示唆していて今後の動向に注目が集まります。