身代金目的で同居する技能実習生を誘拐し、群馬県にあるアパートに監禁した疑いで栃木県警捜査一課などは1日までにベトナム人8人を逮捕しました。

監禁などの疑いで逮捕されたのは鹿沼市泉町の技能実習生、ヴー・ホン・クイ容疑者(24)や群馬県太田市の無職、グエン・ティエン・トアン容疑者(26)らベトナム国籍の男女8人です。

8人は今年4月20日にヴー容疑者と同居するベトナム国籍で技能実習生の男性(21)を暴行して連れ去り、群馬県太田市のアパートの一室に監禁した上、母国にいる男性の母親に日本円にして250万円相当の身代金を要求した疑いが持たれています。

被害者の男性と逮捕された8人は、サッカーの試合の勝敗に金を賭ける賭博をしていて、男性の負け分を回収できないとみたヴー容疑者が主犯格のグエン容疑者に相談したことから事件に発展したとみられます。  

連れ去られた直後に実習先の企業が警察に通報していたため、男性は2日後の4月22日に監禁されていたアパートで保護されています。

この事件の前に宇都宮市内でも同様の身代金目的の誘拐事件が発生していて、警察は関連について調べています。