NVIDIAが初のデータセンター向けCPU「Grace」を発表、Armベースで従来のシステムより10倍高速
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/5/1/51d3c_88_9778b112a733cd55a30f55abcf0911b7.jpg)
NVIDIAがオンラインで開催したテクノロジーカンファレンス「GTC 2021」の中で、Armベースのデータセンター向けCPU「Grace」を発表しました。既存の、NVIDIAのグラフィックチップとIntelのCPUを組み合わせたシステムと比較して、10倍の速度を実現しているとのことです。
NVIDIA Announces CPU for Giant AI and High Performance Computing Workloads | NVIDIA Newsroom
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/d/1/d146e_88_a309c00232b9b4fc9c15f71ebf62a8fb.png)
「Grace」はNVIDIAにとって初のデータセンター向けCPU。名前はコンピューター科学者であり、プログラミング言語「COBOL」の開発や、「バグ」の語源となった出来事の発見者としても知られるグレース・ホッパー氏に由来します。
1兆を超えるパラメーターを持つ次世代NLPモデルのトレーニングのような、高性能コンピューティングワークロードを対象として高度に専門化されたプロセッサで、NVIDIA GPUと緊密に組み合わせることで、既存のx86CPUを用いたシステムに比べて10倍高速なパフォーマンスを生み出します。
すでに、スイス国立スーパーコンピューティングセンターと、アメリカ・エネルギー省のロスアラモス国立研究所が、「Grace」を用いたスーパーコンピューターを最初に構築する計画を発表しています。