これだけは譲れない! これが違う人とはわかりあえない!

誰しもがもつ、そんなこだわりの1つが「歯ブラシの毛の硬さ」ではないだろうか。

ドラッグストア等ではたいてい「ふつう」「やわらかめ」「かため」の3種が売られている。自身の好みで選ぶことが多そうだが、そこに地域差は存在するのだろうか。

そこでJタウンネットでは、 2020年8月24日から2021年3月2日の期間、「歯ブラシの硬さ、かためが好き?やわらかめが好き?」というテーマで都道府県別に投票を募った。

投票総数は967票。果たして、その結果は――。

中部と近畿で結果が真逆に...



全体の結果は、「ふつう」派が35.8%(346票)、「やわらかめ」が32.5%(314票)、そして「かため」が31.7%(307票)。3種とも、ほとんど同じくらいの割合で拮抗しているが、「ふつう」派がわずかに優勢である。

都道府県別に見てみると、「ふつう」派が最も優勢だったのは17地域。「やわらかめ」は、10地域。「かため」は、12地域。

青森・島根・熊本の3県では「かため」派と「ふつう」派、岐阜・滋賀・徳島の3県では「かため」派と「やわらかめ」派、福島では「ふつう」派と「やわらかめ」派がそれぞれ拮抗している。

また、福井県では3種にそれぞれ同票ずつ入り、引き分けとなった。

地方ごとの傾向を見ると、東北、関東、中国、四国では全国の結果と同様「ふつう」派が優勢。九州では「かため」「ふつう」が同率だった。

ただ、四国では「ふつう」派が47.8%と、より大きな割合を占めていた。代わりに「かため」派はたったの13.0%。

反対に「かため」派が比較的多かったのは、中部地方だ。42.6%が「かため」を選んだ。中部では「ふつう」が32.2%、「やわらかめ」が25.2%で、より硬い歯ブラシが好まれているのかもしれない。

近畿では「やわらかめ」派が最大勢力。39.8%が「やわらかめ」と回答した。「ふつう」は32.8%、「かため」は27.3%だったので、中部とは逆でより柔らかい歯ブラシが人気らしい。

地方としては隣接しているので、少し不思議だ。

ツイッターでは、それぞれのタイプを支持する理由としてさまざまな意見が投稿されている。

「ふつう」派は、

「硬さふつうで力入れずに磨くのも気持ちいい」
「普通のやつが1番いい気がする」

などの意見が見られた。

一方、「やわらかめ」派は、

「歯茎をみがくのにも丁度いい」
「安心して歯を磨けてる」

などの声が。

「かため」派は、

「タワシぐらいじゃないと磨いた気にならん〜」
「かための歯ブラシじゃないと1回目は磨いた気がしなくてずっとかため使ってた」

など、「かたいほうがよく磨ける気がする」というような意見が目立った。

それぞれの硬さに、それぞれの良さがあるようだ。

いつも同じ硬さを使っている人も、この機会に普段とちがう硬さのものを試してみるのもいいかもしれない。

ちなみに記者は「ふつう」派だが、たまに出血するので「やわらかめ」にシフトしようとしている。