1部昇格後初となるゴールを決めた遠藤。1試合で2点を奪う活躍をみせた。(C)Getty Images

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 現地時間2月27日、ブンデスリーガ第23節が行なわれ、遠藤航が所属するシュツットガルトはホームでシャルケと対戦した。

 22試合フル出場中の遠藤は、3-4-2-1のダブルボランチの一角でこの日もスタメン出場を果たすと、チームを勝利に導く大仕事をやってのけた。

 10分、右CKを獲得したシュツットガルトは、ソサのキックにファーサイドに走り込んできた遠藤が右足のダイレクトボレーで合わせ、見事にゴールネットを揺らした。この先制点が、遠藤にとってはブンデスリーガ1部、そして今シーズン初ゴールとなった。

 さらに26分、今度は左CKから得点が生まれる。ゴンサロ・カストロが蹴り込んだクロスはDFに当たって逸れるが、そのこぼれた先には再びフリーで遠藤が待っていた。今度は左足で丁寧に蹴り込み、チーム2点目を奪取。実況アナウンサーは「信じられない!なんてプレーヤーだ」と絶賛した。

 その後、カライジッチがもう1点を加えてホームチームが3点をリード。40分にコラシナツのゴールで1点を返されるが、前半を3-1で折り返す。

 後半もカライジッチらアタッカー陣が積極的に敵ゴールに襲い掛かるものの、時間が経つにつれてセカンドボールを拾い始めたシャルケに攻め込まれる場面が増える。守護神コーベルを中心にした粘り強い守備ではじき返していたが、71分にアリットに中央から突破され、エリア内でケンプフと遠藤が挟んだ際に足をかけて倒し、PKを与えてしまう。

 しかし、このPKを任されたベンタレフのシュートをコーベルがしっかりと抱え込み、追加点を許さなかった。

 すると89分、持ち上がった遠藤がクレメントに縦パスを通すと、背番号21は冷静にGKの位置を確かめながら左足を振り抜き、ダメ押しの4点目を決めた。これにはアナウンサーも「なんてこった!今日はエンドウの存在がシャルケにみじめな一日を与えている。2ゴールに加えてアシストと、攻撃でも守備でも目立つ、クレイジーな活躍ぶり」と脱帽した。
 
 試合はさらに90+2分にCKのこぼれ球を拾って遠藤からパスを受けたディダビが、これを豪快なミドルシュートで叩き込んだ。結果、5-1でシュツットガルトが勝利し、リーグ2連勝。遠藤は23試合連続のフル出場で2ゴール・2アシストの大活躍をみせた。

 次節はアウェーで、長谷部誠と鎌田大地を擁するフランクフルトと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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