VANKが「チェンジ・ドット・オーグ」に掲載した請願(ホームページより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

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【ソウル聯合ニュース】インターネット上などで民間外交を行う韓国の市民団体VANKは8日、旧日本軍の慰安婦は「売春婦」だとする内容の論文を書いたジョン・マーク・ラムザイヤー米ハーバード大ロースクール教授と、この論文を掲載予定の国際学術誌の編集者らに対し、抗議の電子メールを送り論文の撤回を求めたと明らかにした。約100人のVANK会員による直筆の手紙、VANKが世界最大のオンライン署名サイト「チェンジ・ドット・オーグ」に掲載した撤回要求の請願に対する各国の賛同者約3700人のリストも添えた。

 ラムザイヤー氏は、来月刊行予定の「インターナショナル・レビュー・オブ・ロー・アンド・エコノミクス」誌に「太平洋戦争における性サービスの契約」(Contracting for sex in the Pacific War)と題した論文を発表することになっている。論文では「慰安婦は売春婦」「慰安婦は日本政府や日本軍ではなく、募集業者の責任」「慰安婦はたくさん金を稼いだ」など、日本の右翼と同じ主張を展開している。

 ラムザイヤー氏は、戦時中に朝鮮半島出身者を働かせた「戦犯企業」である三菱の支援を受ける碩座教授で、日本政府から旭日中綬章を授与されている。

 VANKは、ラムザイヤー氏が慰安婦被害者を象徴する少女像の横の椅子に座っている姿をデザインしたデジタルポスターを作成し、交流サイト(SNS)で各国に配布している。ポスターでは「ラムザイヤー氏、あなたは21世紀のハーバード大ロースクールの教授ですか? 100年前の日本帝国の大学教授ですか?」と問いかけている。