「どうせ溶けそうだったし」とゴミ収集作業員(画像は『Mirror 2021年1月29日付「Binman sacked for kicking over boy’s snowman “not sorry” but offers to build new one」(Image: Sophie Taylor / SWNS)』のスクリーンショット)

写真拡大

このほどイギリスで、3歳の男児が友人たちと一生懸命作った雪だるまをゴミ収集作業員の男性によって壊されてしまい悲しみに暮れていた。このことで男児の父親が男性の働く会社にクレームをしたところ、このゴミ収集作業員は解雇されたという。『Mirror』『The Sun』などが伝えている。

【この記事の動画を見る】

1月26日、英ヘレフォードシャー在住のティム・ファロンさん(Tim Fallon、33)宅の前にあった雪だるまが、ゴミ収集作業員のカラム・ウッドハウス氏(Callum Woodhouse、19)に故意に蹴られて壊されてしまった。

雪だるまは2日前の24日にティムさんの3歳になる息子ジョセフ・テイラー君(Joseph Taylor)が妹や近所の子供たちと一緒に作ったもので、高さ約6フィート(1.83メートル)もあり彼らにとって思い入れがあるものだった。

ところがゴミ収集作業にやって来たカラム氏は、ゴミ箱を運び終えると足を高々と上げ、雪だるまの頭部を蹴って壊してしまったのである。

この時、窓から外の様子を見ていたジョセフ君は雪だるまが蹴られた瞬間を目にしており、母親のソフィー・テイラーさん(Sophie Taylor、25)に駆け寄って「ママ、ビンマン(ゴミ収集作業員)が僕の雪だるまを壊しちゃった」と泣きながら訴えた。

ソフィーさんは何が起きたのか理解できなかったため、家の外に設置していたセキュリティカメラの映像を確認してカラム氏が雪だるまを蹴って壊したことを知った。ソフィーさんは当時のことをこのように話している。

「ジョセフはゴミ収集作業員の様子を見るのが好きで、いつも彼らに手を振るんです。でもあの日、ジョセフはすすり泣きながらやって来て『雪だるまが壊された』と訴えてきたのです。」

「誰が雪だるまにそんなことするの? どう見たって子供たちが作ったっていうのがわかるでしょ。それを彼は蹴って壊したんですよ。」

ジョセフ君の涙を見た父親のティムさんは、カラム氏が勤務する会社に連絡してクレームを入れたようだ。すると彼は即解雇となった。のちにカラム氏はメディアのインタビュー応じ、このように語った。

「別に謝る必要なんて無いと思いますよ。男の子の家族だって、雪だるまがずっとそこにあり続けることは無いってわかっているはずです。それに雪だるまは私の前に立ちはだかって仕事のジャマだったんですよ。誰かが傷つくなんて思いもしなかったので、ただ蹴ってみたんです。雪だるまに感情は無いですしね。」

「それに、どうせその雪だるまは溶けそうだったし、雪だってまた降ると思うんですよ。私はそこまで3歳の子供に影響を与えるとは思ってもみなかったんです。結果、私は仕事を失ってしまいましたけどね。雪だるまを蹴ったことで解雇されることがまかり通るとは思いもしませんでしたよ。」

また『Metro』によると、カラム氏はSNSを通じてジョセフ君の家族に謝罪しようとしたがメッセージをブロックされてしまったという。

心無い行動をとって幼い子供を悲しませてしまったカラム氏だが、妻が妊娠中であり近い将来に父親となる身だった。そのため今後のカラム氏の生活を案じた一部の住民が、彼を職場に復帰させるための請願書に署名を呼びかけているようだ。

画像は『Mirror 2021年1月29日付「Binman sacked for kicking over boy’s snowman “not sorry” but offers to build new one」(Image: Sophie Taylor / SWNS)(Image: Adam Hughes / SWNS)(Image: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)