「実際のところ、僕は昨年に現役引退を考えていたんだ」そうアヤックス・アムステルダムの公式YouTubeチャンネルにて明かした、クラース・ヤン・フンテラールは、「でも、それからコロナがきて、その時に僕はこう思ったんだよ。こんな形でその終焉を迎えたくはない、とね」とコメント。そしてアヤックスとの契約を再び延長しており、その時はまさかその後に別のクラブと契約することなど予想だにしていなかったことだ。

 だが実際には今週の火曜日より、フンテラールの所属クラブ名は再び、FCシャルケ04となった。つまりこれから迎えるキャリア最後の半年間では、「僕にとって非常に大きな挑戦である、シャルケの残留のために戦う」ことになる。「そして僕はそんな挑戦が大好きだ。さらに力が湧いてくる。アヤックスとはまるで逆の状況だよね」

 しかし逆の状況となるのは、順位表だけではない。自身の立場と言う点でも、ジョーカー中心だったアヤックスよりも「少しは増えることだろう」と心待ちにしており、さっそく水曜日のケルン戦にてカムバックの時を迎える可能性もある。「試合全体でプレーできるかはわからない。それは僕のふくらはぎ次第でもあるよ」とフンテラール。

 なおアヤックスでの最終戦では終盤からの出場で、決勝点を含む2得点を置き土産にチームを後にすることとなった37才のストライカーは、改めてアヤックスへとエールを送るとともに、今は再び袖を通すロイヤル・ブルーのユニフォームでの、更なるゴールと残留劇を思い描いている。