大谷翔平【写真:AP】

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「スポーツ界の名珍場面総集編」―7月、大谷の今季1号に現地「彼は戻ってきた」

 早いもので2020年も12月を迎えた。今年は新型コロナウイルスによる影響を大きく受けたスポーツ界。そんな中でも、観る者に感動を与えるスーパープレーから思わず笑ってしまう珍事まで、記憶に残るシーンが生まれた。そこで「名珍場面2020」と題し、今年の出来事を連日振り返っていく。今回は米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手。今季初めて4番に座った7月29日(日本時間30日)のマリナーズ戦、地面スレスレのカーブをすくい上げて第1号本塁打を放った。エンゼルスが動画付きで速報すると、米ファンからは驚きの声が続々と上がった。

 大谷のバットから待望の一発が生まれた。4回無死一、二塁で迎えた第2打席。2ストライクと追い込まれての右腕・ダンの3球目だ。見逃せば完全にボール球。低めへというよりも、地面スレスレまで沈む80マイル(約130キロ)カーブを見事にすくいあげた。

 快音を残した打球はぐんぐん伸び右翼席へ着弾。今季第1号は、メジャー通算41号弾。飛距離402フィート(約122.5メートル)だった。エンゼルス公式ツイッターが動画付きで速報すると、米ファンからは歓喜の声が上がっていた。

「彼は戻ってきた」
「なんというモンスター」
「素晴らしい」
「パワーを与えられたイチローのよう」
「ビッグ・フライ・オオタニサン!」
「よくやった、オオタニサン!」

 投手として2季ぶりに復帰した今季は、故障により2試合の登板に終わった。打撃の方も44試合で打率.190、7本塁打、24打点と不完全燃焼のシーズンだったが、来季の巻き返しに期待したい。(THE ANSWER編集部)