イギリスの大英博物館は2007年からオンライン上で展示物の画像を公開していますが、このオンラインコレクションにリリース以来最大規模のアップデートが実施され、合計190万枚もの展示品画像が無料で公開されることとなりました。

Get closer to the British Museum's collection and immerse yourself in two million years of history, across six continents. | British Museum

https://www.britishmuseum.org/collection



British Museum makes 1.9 million images available for free - ianVisits - London news and events

https://www.ianvisits.co.uk/blog/2020/04/28/british-museum-makes-1-9-million-images-available-for-free/

新型コロナウイルスの影響で多くの博物館や美術館が一時休館に追い込まれる中、イギリスにある世界最大級の博物館のひとつである大英博物館が、オンライン上で公開する展示品に関するデータを大幅にアップデートしました。



アップデートにより新たに28万枚の展示品画像と、8万5000件分の展示品に関する情報が公開されました。新しく公開された展示品画像の中にはイギリスの現代美術家であるダミアン・ハーストによる73枚の肖像画や、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティによる水彩画、3000年前の青銅器時代のペンダントなどが含まれます。



by The Trustees of the British Museum

大英博物館の責任者であるハート・ウィッグ・フィッシャー氏は、「学生でも、芸術家でも、学者でも、歴史や文化を愛する誰もが大英博物館のコレクションにアクセスできます」とコメントしています。

また、今回のアップデートに際して、大英博物館のオンラインコレクションにはPCブラウザからだけでなくモバイル端末からもアクセス可能となりました。

なお、大英博物館がオンライン上で公開している展示品画像の多くがCC BY-NC-SA 4.0で公開されており、自由に共有・翻案が可能ですが、ライセンスを表示する必要があり営利目的での利用は禁じられています。ただし、すべての展示品画像がCC BY-NC-SA 4.0で公開されているわけではなく、その理由を大英博物館は「すべての展示品を大英博物館が所有しているわけではないため」と説明しています。