日本代表時代の福西崇史氏

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 元日本代表MFの福西崇史氏が24日、自身のユーチューブチャンネルでJリーグにおける「最強ボランチベスト3」を発表した。

 福西氏は現役時代に磐田、FC東京、東京Vなどでプレー。日本代表として国際Aマッチ通算64試合で7得点を記録し、2002年日韓W杯と2006年ドイツW杯を経験した。

 日本屈指のボランチとして知られる福西氏が3位に選んだのは横浜F、名古屋、新潟、横浜FCに所属した元日本代表MFの山口素弘氏だ。横浜FCで監督経験もある山口氏は、日本代表時代に主力として1998年フランスW杯に出場。アジア最終予選のホーム韓国戦で決めた芸術的なループシュートは、日本サッカー史における名場面の1つとなっている。

 2位は今も現役を続けるG大阪の元日本代表MF遠藤保仁。横浜F、京都を経て加入したG大阪に数々のタイトルをもたらし、今季開幕戦ではJ1最多タイとなる通算631試合出場を達成した。また、日本代表でも多くの監督の下で重宝され、国際Aマッチ通算152試合出場は歴代1位の記録となっている。

 そして福西氏が1位に選出したのは、かつてのチームメイトでもある元ブラジル代表MFのドゥンガ氏だ。1994年アメリカW杯でキャプテンとして優勝カップを掲げ、1995年から1998年まで磐田に在籍した。“鬼軍曹”の異名を持ち、強烈なリーダーシップで磐田黄金期の礎を築いた存在と言える。

 当時若手だった福西氏は「ポジションのことについて手取り足取りすごく教えてくれたわけじゃないけど、見て学んだことが大きい」と、現役ブラジル代表MFと一緒にプレーできたのは貴重な経験だったと回想した。

 また、「サッカーに関して絶対的な熱さがある。勝負事についても教えてもらった。『プロってこうだぞ』みたいな」と振り返り、グラウンドの中でよく怒られていたことを告白。その一方で怒られた後でも「ご飯を食べに行くか?」「バーベキューやるから来ないか?」と誘われるなど、面倒見が良かったことを明かしている。

 ともに過ごす中で自身のプレースタイルがドゥンガ氏に似ていったという福西氏は、大先輩の特徴について「ポジショニングがすごく良い」ことからあまり走る必要がなかったと指摘。さらに「何がすごいかってシンプルにプレーする。シンプルなことを確実にやれる」と語り、「ボランチで言うとドゥンガを外すことはできなかった」と改めてその偉大さを強調した。