今日は何の日!4月9日は“ゴールの詩人″こと、インテルのルベン・ソサが芸術的なゴールを記録/1995年
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今回ピックアップするのは、1995年4月9日。セリエA第26節、インテルvsジェノアで、ルベン・ソサが魅せた芸術的なゴールだ。
◆ウルグアイの“ゴールの詩人"
ルベン・ソサは1980年代から90年代にかけて活躍したウルグアイ代表のレジェンド。才能あふれるドリブルと豪快な左足、そして抜群のスピードを備えており、多くの芸術的なゴールを生み出したことから“A Poet of the Goal(=ゴールの詩人)"の愛称でファンから愛された。
加入当初こそ適応に苦しんだものの、加入シーズンから28試合20ゴールの大爆発。チームを2位に導く活躍をみせ、一躍インテルの象徴的な存在になっていた。
◆ソサが魅せた華麗なるゴール
6位インテルが15位ジェノアを迎えた一戦。主導権を握ったのはホームのインテルだった。
30分、後にアーセナルで輝くデニス・ベルカンプから絶妙な浮き球のパスをボックス内で受けたマルコ・デルベッキオがダイレクトシュート。狙いすましたシュートはGKの股を抜きインテルが先制した。
その後も攻勢を続けるインテルだったが、決定打に欠き、1-0のまま試合は推移した。しかし、58分に交代で入ったルベン・ソサが75分、ついに見せ場を作る。
敵陣左で味方からのパスを受けたソサはボールをボックスまで運んだものの、相手DF2人に挟まれてしまう。突破は無理かと思われた状況だったが、一瞬の隙を突く見事なダブルタッチで、厳しく絞ってきたDF2人の間を抜き去った。
そのままゴールに向かって前進すると、細かい体重移動と絶妙なキックフェイントで、タックルにきたジェノアディフェンスをかわすと、コンパクトな振りから強烈なシュートをニアポストに叩き込んだ。ソサの試合を決定づける追加点でインテルは2-0で勝利している。
ちなみに「1994-95シーズン」と「ジェノア」というキーワードでピンときた方も多いかもしれないが、この試合には当時ジェノアにレンタル移籍中だったFW三浦知良(現横浜FC)もベンチ入りしており、68分にはトーマシュ・スクラビーと交代で途中出場を果たしている。
繊細なテクニックと豪快な左足。これぞルベン・ソサといった華麗なゴールを決めたソサだったが、時を同じくしてインテルに加入していたオランダの天才、ベルカンプとのコンビネーションが全く合わず、フロントとの対立を深め、このシーズンを最後にドイツのドルトムントへと放出されてしまった。
★1995年4月9日
《セリエA第26節》
インテル 2-0 ジェノア
【インテル】
マルコ・デルベッキオ(前30)
ルベン・ソサ(後30)
【出場選手】
◆インテル[5-3-2]
GK:ジャンルカ・パリュウカ
DF:ジュゼッペ・ベルゴミ、ジョバンニ・ビア、ジャンルカ・フェスタ、マッシモ・パガニン、アンジェロ・オルランド
MF:フランチェスコ・デルアーノ(→58 ルベン・ソサ)、ヴィム・ヨンク、アンドレア・セノ
FW:デニス・ベルカンプ、マルコ・デルベッキオ(→87 ピエルイージ・ルランディーニ)
監督:オッタヴィオ・ビアンキ
◆ジェノア[4-4-2]
GK:ダビド・ミチッロ
DF:ニコラ・カリコア、ダニエレ・デッリ・カリ、ファビオ・ガランテ、ヴィンセンツォ・トレンテ
MF:マリオ・バルトラッツィ、アントニオ・マニコーネ、ダリオ・マルコリン、ジェンナーロ・ルオトーロ(→77マッシモ・チオッチ)
FW:トーマシュ・スクラビー(→68 三浦知良)、ヨン・ファント・シップ
監督:クラウディオ・マセッリ