台湾人観光客によるレンタカー需要の急減で、同社の資金繰りが行き詰った(写真はイメージです)

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新型コロナの感染拡大で総収入の2割を占めた台湾人観光客の利用が激減した

 (株)ニューステップ(TDB企業コード:167003958、資本金500万円、沖縄県那覇市具志3-27-9、代表新垣弘行氏、従業員10名)は、3月23日に那覇地裁へ民事再生法の適用を申請した。

 申請代理人は、与世田兼稔弁護士(沖縄県那覇市泉崎2−21−3、弁護士法人与世田綜合法律事務所、電話098-855-8688)。

 当社は、2011年(平成23年)6月設立のレンタカー事業運営業者。「アクアレンタカー」の店舗名で、本店および宮古島の2店舗で約450台の車両を有して営業を行い、観光客向けを中心(80%)とするほか、県外ゼネコン社員や県内個人向けの長期レンタル需要にも対応。また、台湾の旅行代理店と提携して台湾人観光客の囲い込みにも努めたことで、2018年5月期の年収入高は約4億1600万円を計上していた。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、総収入高の約2割を占めていた台湾人観光客が2月以降は大幅に減少したことで、急速に資金繰りが悪化。自主再建を断念し、今回の措置となった。

 負債は約3億9000万円。

 九州・沖縄地区では初のコロナウイルス関連倒産となった。全国では13社目。なお、3月30日(月)17時より、八汐荘(那覇市松尾1−6−1)で債権者説明会が開催される予定。