雪不足のスキー場、倒産相次ぐ
雁が原スキー場(福井県勝山市)を運営する勝山観光施設(株)が2月3日に自己破産を申請。続く17日には、アサヒテングストンスノーパーク(島根県浜田市)を運営する(株)ユートピア・マウンテンリゾートが自己破産申請の準備に入った。いずれも暖冬の影響による雪不足で、今シーズンの営業ができない状態だった。
雪不足によって倒産に至るスキー場は、今後も続発することが懸念される。
このような気象状況において特に厳しいのは、標高が低いスキー場。破産した雁が原スキー場は標高の高いところで400mほど。新潟県北部にある下越エリアの5つのスキー場のうち、4つのスキー場は実質的な営業をせず、2月に入り相次ぎクローズした。これらの標高はベースで100m台、高いところで600〜700m。これまで受けていた村からの財政支援の打ち切りが決定した、わかぶな高原スキー場(新潟県関川村)もその一つだ。もちろん緯度にもよるが、北海道・東北に比べれば状況は厳しい。また沿岸部に近いスキー場も、山間部の山雪のように降り積もらない。
雪不足によって倒産に至るスキー場は、今後も続発することが懸念される。