村に感染者がいたことから警察官によって犬が殺される(画像は『The Sun 2020年2月26日付「‘EXCUSE FOR ABUSE’ Coronavirus quarantine cops batter terrified little dog to death in China in horrifying bid to stop bug spreading」(Credit: AsiaWire)』のスクリーンショット)

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今なお猛威を振るう新型コロナウイルスに中国国内では武漢封鎖や感染者の隔離措置などが行われているが、その徹底した措置が動物達に対して誤った方法で取られているようだ。WHO(世界保健機関)では新型コロナウイルスは動物に感染する証拠はないと発表しているものの、中国の一部の地域では犬や猫がウイルスを拡散させるという誤った情報から、ペットであろうとその場で殺害されるという事態が起きている。『The Sun』『Metro』などが伝えた。

中国国内の一部の地域ではペットによって新型コロナウイルスが拡散されると信じられているため、犬や猫を捨てたりする飼い主、または地域自治体が住民にペットを処分するよう求めるところもある。これは先月末頃に、一部中国メディアが「動物がウイルスを拡散する」といった虚偽報道が原因となっている。

WHOの発表で動物が感染する証拠はないとしているものの、同国では各自治体の判断で犬や猫を殺処分しているようだ。『The Sun』によると、浙江省温州市永嘉県黄山村で地元住民2人が新型コロナウイルスに感染していたため、付近で飼われている犬や猫も感染しているのではないかという懸念から検疫のために警察官が村に立ち入った。

その様子は動画に収められており、今月12日頃にSNSで広く拡散されているが、そこには地元に住んでいると思われる女性が犬を散歩するなか警察官が目を光らせる様子があった。女性は「私の犬は検疫証明書を持ってるわ」と強い口調で話している様子が捉えられている。

女性が連れている犬に警察官は手を出さなかったものの、近くの道端に座っていた小型犬を見つけると、手に持っていた長い木の棒を犬めがけて思い切り振り下ろした。悲痛な声をあげる犬だったが、警察官は手を止めることなく棒で殴り続け、犬はその場で命尽きてしまった。犬は警察官らを見ても逃げることはなかったため、放し飼いではあるものの村の誰かが家族として飼っていたものと思われる。

また中国の動物保護団体「南充市流浪动物救助」が公開した動画も、動物が犠牲となる様子が捉えられていた。同団体によると四川省南充市蓬安県で撮影されたもののようだが、付近では自治体が民家を訪問して飼っているペットを引き渡すように通達を出しており、ここでも道端で犬を見つけてはその場で撲殺し、荷台には何頭かの犬の死骸が積まれていた。同団体は、処分された犬達は地元で飼われている犬だと明かしており、SNSを通して「病気が蔓延しているからといってペットを殺処分するのは止めて下さい。文明的に法を執行すべきです」と訴え、関係者に対して直ちに動物の無意味な殺処分を止めるように訴えている。

画像は『The Sun 2020年2月26日付「‘EXCUSE FOR ABUSE’ Coronavirus quarantine cops batter terrified little dog to death in China in horrifying bid to stop bug spreading」(Credit: AsiaWire)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)