渋野日向子(右)と樋口久子氏【写真:小倉元司】

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ビューティー賞の渋野日向子、「子供たちへの心配り忘れない姿勢」など評価

 日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は18日、都内のホテルで年間表彰式を開催し、今季活躍した選手たちが華やかな衣装を着て集結した。国内ツアー4勝で賞金ランク2位の渋野日向子(RSK山陽放送)は、年間最優秀選手賞やベストコメント部門など最多の4冠に輝いた。中でも「LPGA資生堂アネッサ ビューティー・オブ・ザ・イヤー」の受賞には、渋野らしい理由があった。

 普段のゴルフウェアとは違ったシブコだった。シースルーの黒い生地にスパンコールをあしらったドレス姿で出席。衣装のポイントを問われ「今日はいろんな服の中からスタイリストさんと考えて選びました。かわいいので恥ずかしいですね」と照れ笑い浮かべ「メイクはお任せでやっていただいて、いつもよりしっかり目でやってもらいました」と明かした。

 ツアー本格参戦1年目の21歳は、ポイントランクによる「年間最優秀選手賞」に輝いた。ツアー選手を対象としたプレー成績、社会への貢献姿勢、内面・外面の美しさにおいて最も輝いている選手に贈られる「LPGA資生堂アネッサ ビューティー・オブ・ザ・イヤー」も受賞した。

 同賞の受賞理由として公式発表では、8月の全英女子オープンで日本人42年ぶり制覇の他に「代名詞の『笑顔』のみならず、観客や周りの人、子供たちへの心配りを忘れない姿勢が多くの人に感動を与え、女子プロゴルフ界の盛り上げに大きく貢献されました」と献身的な姿を評価。「本来の健康的なイメージを生かしながら、女子力を高めるメイクを意識するなど、日々向上されようとする前向きな様子もうかがえました」と発表された。

賞のコンセプト「強く、美しく、太陽の下で輝いている選手」にピッタリ

 全英女子オープン優勝以降、契約するビームスゴルフのウェアが爆発的に売れ「ファッションにおいても着用したウェアが完売するほどの人気となり、すべてがゴルフファンのあこがれとなり、誰もが認めるリーダー的存在に輝かれました。まさに、本賞のコンセプト『強く、美しく、太陽の下で輝いている選手』にふさわしく、高い評価につながった」と受賞理由が明かされた。

 この日は複数のドレスを試着して決めた。コンセプトについて「私は普段より可愛め……でしょうか?」と照れながら報道陣に逆質問。ドレスのデザインには「宇宙系? 宇宙に羽ばたいていこうって感じ……いや、嘘です」とおどけて見せた。「髪の毛もあげまして、いっぱい結んでもらいました。恥ずかしい(笑)。普段ワンピースとか着ないので」と笑い、式の壇上で司会の徳光和夫にファッションの話題を振られると、こう語った。

ゴルフウェアに関してはビームスゴルフさんのおしゃれな服を着ているので、ファッションはなんとか頑張っているけど、私生活はいつもジャージなのでそこはもっと女子力を上げるために買わなきゃなって思います(笑)」

 笑顔やファンへの献身的な姿勢で魅了した渋野。「来年もここに立ちたいと思った」と気持ちを新たにした。東京五輪金メダル、2021年の米ツアー挑戦に向けた大事な1年。シブコ第2章に注目だ。(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)