上田綾世(写真:Getty Images)

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18日、E-1選手権最終日で日本は韓国に0-1と敗戦。引き分けでも優勝できる有利な状況だったが1点が遠かった。

この日の1トップは上田綾世が90分間務めた。控えには香港戦でハットトリックを達成した小川航基がいたが、森保一監督は上田に賭けた。

試合後、報道陣の前に現れた上田は固い表情で次のように語った。

「ゴールを取れなかったということが、僕は悔しかったというか。そこでしかないと思います。一瞬の隙を含めてシュートを打てるスペースがあれば打とうと思っていたのですが、相手もなかなかそんな隙を見せてくれませんでした」

「結局点を取るために呼ばれているわけで、それができなかったということは僕に価値がないという状況になってしまった。そこに価値を見い出してもらえるように、また点を取れる存在になって(代表に)呼ばれるまで頑張りたいと思います」

「僕は点を取れなかったですけど、クリスティアーノ・ロナウドが入っていたら取れたかもしれないし、その方法は僕には見つからなかったという感じです」

成長した部分も課題も見つかったと言いつつ、ずっと厳しい言葉が続いた。それでも練習を見ていると、最もボールを失わなかったのは上田だった。日本としては今回のFWの1番手のさらなる成長に期待するしかない。

【取材・文:森雅史/日本蹴球合同会社】