ヒロセ電子システムが入居するビル

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 ヒロセ電子システム(株)(TDB企業コード:982128529、資本金5000万円、東京都渋谷区恵比寿南1-9-6、代表秋山清氏ほか1名)は、11月11日に東京地裁へ自己破産を申請し、12日に破産手続き開始決定を受けた。

 申請代理人は金井暁弁護士(東京都千代田区麹町2-3、大知法律事務所、電話03-6261-2501)ほか3名。破産管財人は飯塚卓也弁護士(東京都千代田区丸の内2-6-1、森・濱田松本法律事務所、電話03-5223-7724)。

 当社は、1964年(昭和39年)11月創業、68年(昭和43年)11月に法人改組された精密電子システム機器製造業者。採血した血液を分析する多機能小型自動血液分析装置を主力に、便潜血分析装置や赤外線治療器など医療の先端技術を支える医療機器などを扱っていた。中国子会社なども有し、大口取引先のインフラ案件などが堅調に推移した2018年9月期には年売上高約61億5400万円を計上していた。

 しかし、その後は売り上げが落ち込み採算も悪化。近時は、中国での人件費や製品価格高騰などの影響から、中国子会社の業績が低迷し、グループ間での貸付金が固定化。資金繰りが悪化し、今年9月2日をもって事業を停止していた。

 負債は債権者約365名に対し約83億9100万円。

 なお、関係会社のエビス電子(株)(資本金1000万円、同所、登記面=群馬県安中市松井田町二軒在家573-1、代表秋山清氏)も同様の措置となっており、負債は約2億7200万円。