長野県防災公式が必死の呼びかけ

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台風19号による河川決壊が東日本各地で相次ぎ、ツイッター上では、家族がまだ家にいる、助けてといった内容の悲痛な投稿が相次いでいる。

被害の実態はまだはっきりしていないが、長野県などでは、公式ツイッターなどで救助を待つよう必死の呼びかけを続けている。

0歳の子供を抱くおばあちゃんの写真も

「86歳のおばあちゃんがいます。助けてください」。ツイッター上では2019年10月13日6時45分ごろ、家族からとみられる人からこんな投稿があった。

動画もアップされており、それを見ると、家の2階近くまで茶色い濁流が流れ、轟音が響いている。ツイート主によると、他に0歳と2歳の孫らしき家族もいるという。0歳の子供を抱くおばあちゃんの写真も投稿された。

長野県内では13日未明、千曲川の堤防一部が決壊し、住宅や田畑に濁流が流れ込んだ。決壊現場近くの同市穂保地区では、2階のベランダから救助を求めたりする報道ヘリからの映像がテレビで流れ、ネット上では、心配する声が次々に書き込まれている。先のツイートは、現場近くの家らしい。

その後、ツイート主は、「あいしてる。まだしねない」と悲痛な叫びを上げた。一刻を争う状況なだけに、県民らに情報提供をしている長野県防災公式ツイッターでは、直後にツイート主らにこう呼びかけた。

「下向かず、あきらめず! 私たちが県民全員助けます! 何度でも言います、必ず助ける!」

「日が出てきて、少し落ち着きました」自衛隊もヘリで次々救助

その後、先のツイート主は、11時過ぎになって、ツイッター上に再度投稿した。

「救助はまだですが、日が出てきて、少し落ち着きました。皆さまありがとうございます」

ツイートでは、引き続き救助を待つとの報告もあり、激励の声が次々に寄せられている。

同様な救助を求める動画や写真は、ツイッター上で次々に投稿されている。これに対し、自治体から要請を受けた自衛隊がヘリで被災者を救助しており、テレビでは、ワイヤーで吊り上げて救出する映像が流れている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)