【前園真聖コラム】第264回「中島翔哉で心配される日本人らしい失敗」
FCポルトの中島翔哉が、ポルティモネンセ戦の試合後にセルジオ・コンセイソン監督にピッチ上で激しく叱責されたことが話題になりました。
中島は72分に途中出場したのですが、それから2失点して同点に追いつかれ、アディショナルタイムに決勝点を挙げてポルトが辛勝しました。
中島は簡単にボールロストするシーンが2回あり、監督としたら興奮しやすい状況だったとも思います。また、監督は過去にもサポーターと揉めるなど、怒りを表に出しやすいタイプなのだとも思います。
ただ、選手やサポーターの前でやることではありませんでした。ロッカールームでやるべきだったとは思います。一方で、監督が中島に文句を言いたくなる気持ち、言わんとすることもわかります。
僕が中島で心配している点は2つあります。1つは中島が常々口にする「楽しむ」という言葉です。笑顔を見せながらプレーするのは中島のスタイルではあるのですが、それをどう受け取られるかというのは考えなければならないでしょう。
海外の「勝負」ではみんな厳しい表情を浮かべながらプレーしています。「笑顔はマイナスに受けとられることもあるのではないでしょうか。
また、高額な移籍金でチームに加わり、まだ結果も出しておらずポジションも奪っていない選手にとって、ボールロストしてしまうことは評価を下げることにつながります。中島は今後守備でも認められなければならないでしょう。
もう1つは、監督に詰め寄られたときに中島が「苦笑い」をしたように見えたことです。これは中島に限らず、日本人に対する評価としてよく聞きます。
日本人は文句を言われたとき「苦笑い」を浮かべることがあります。ですが、それは海外の人に「逃げている」「ごまかしている」と受け取られてしまうのです。それで「日本人は失敗をごまかす」と思われてしまうのです。
これは推測ですが、中島はまだポルトガル語を100パーセント理解していないのではないかと思います。そのためうまくコミュニケーションが取れず、監督とお互いの気持ちを伝えられないのではないでしょうか。
中島がポルティモネンセでプレーしていたときなら、そこまで密なコミュニケーションは必要なかったかもしれません。中島がチームの中心だったので、必然的にボールは集まってきていました。
ですがレベルが高くなってくると、どうしても意思の疎通が大切になってきます。今回はそれがうまくいっていないのが明らかになった気がします。
それでも中島はこのレベルでも十分通用するプレーを見せています。今後大事なのは、チームや監督の信頼をいかに獲得するか。まずは言葉を理解し、きちんとコミュニケーションさえ取れれば、すぐに結果は出そうです。今回のことを教訓に、中島にはスケールアップしてほしいと思います。
中島は72分に途中出場したのですが、それから2失点して同点に追いつかれ、アディショナルタイムに決勝点を挙げてポルトが辛勝しました。
中島は簡単にボールロストするシーンが2回あり、監督としたら興奮しやすい状況だったとも思います。また、監督は過去にもサポーターと揉めるなど、怒りを表に出しやすいタイプなのだとも思います。
僕が中島で心配している点は2つあります。1つは中島が常々口にする「楽しむ」という言葉です。笑顔を見せながらプレーするのは中島のスタイルではあるのですが、それをどう受け取られるかというのは考えなければならないでしょう。
海外の「勝負」ではみんな厳しい表情を浮かべながらプレーしています。「笑顔はマイナスに受けとられることもあるのではないでしょうか。
また、高額な移籍金でチームに加わり、まだ結果も出しておらずポジションも奪っていない選手にとって、ボールロストしてしまうことは評価を下げることにつながります。中島は今後守備でも認められなければならないでしょう。
もう1つは、監督に詰め寄られたときに中島が「苦笑い」をしたように見えたことです。これは中島に限らず、日本人に対する評価としてよく聞きます。
日本人は文句を言われたとき「苦笑い」を浮かべることがあります。ですが、それは海外の人に「逃げている」「ごまかしている」と受け取られてしまうのです。それで「日本人は失敗をごまかす」と思われてしまうのです。
これは推測ですが、中島はまだポルトガル語を100パーセント理解していないのではないかと思います。そのためうまくコミュニケーションが取れず、監督とお互いの気持ちを伝えられないのではないでしょうか。
中島がポルティモネンセでプレーしていたときなら、そこまで密なコミュニケーションは必要なかったかもしれません。中島がチームの中心だったので、必然的にボールは集まってきていました。
ですがレベルが高くなってくると、どうしても意思の疎通が大切になってきます。今回はそれがうまくいっていないのが明らかになった気がします。
それでも中島はこのレベルでも十分通用するプレーを見せています。今後大事なのは、チームや監督の信頼をいかに獲得するか。まずは言葉を理解し、きちんとコミュニケーションさえ取れれば、すぐに結果は出そうです。今回のことを教訓に、中島にはスケールアップしてほしいと思います。

1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。