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「SoftBank World 2019」の講演「スペシャルトークセッション〜DX時代の生き方、働き方〜」では、メディアーティストの落合陽一氏と、LinkedIn代表の村上臣氏が登壇し、DX時代の個々人がトランスフォーメーションするためのきっかけについて言及した。
「働き方改革」が叫ばれているように、デジタルによって企業の在り方や、働く人たちの暮らしが急速に変革され、「個の時代」と呼ばれるようになってきた。ビジネスに特化したSNSとして知られる「リンクトイン」日本代表の村上氏が、メディアアーティストの落合氏に、アートとイノベーション開発の話を中心としながらも、DX(デジタル・トランスフォーメーション)時代の生き方、働き方について語った。

デジタルトランスフォーメーション(Digital transformation; DX)とは(WikiPediaより):
「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念である。2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱したとされる。ビジネス用語としては定義・解釈が多義的ではあるものの、おおむね「企業がテクノロジーを利用して事業の業績や対象範囲を根底から変化させる」という意味合いで用いられる。

落合陽一氏が登壇したひとつの理由は、筑波大学 准教授、Pixie Dust TechnologiesのCEO、JST CREST研究代表、xDiversity理事、更にはメディアアーティストであり、書籍の著者と、いくつも仕事を掛け持ちしている。村上氏は複数の肩書きを背負って生きる落合氏が、DX時代の働き方の、更にその先を既にいっていると判断し、このスペシャルトークのテーマにして対談にのぞんだという。
それに対して落合氏は「働き方は大きく変わってきたことを実感している。例えば、大学の先生は助教授から教授になることがゴールで、転職もせずに無事にキャリアを終了するというパターンが多かった。自分はできるだけキャリアをダイバーシティ、多角化したいと感じています」とコメントした。

●なぜ"日本はAI後進国"になってしまったのか?
村上氏は「孫さんが基調講演で、"日本はもはやAI後進国"、"日本には投資したい会社がないんだ"と言っていましたが、准教授や研究者として落合さんも同様のことを感じますか?」という問いに対して、落合氏は「まずはやってみて、もしも事故が起きたらそれから考えればいいじゃないか」という研究者や企業、国があるのに対して、日本などは「ガイドラインが全部決まってから走り出そう」と考える傾向が強く、それによってイノベーションに制限がかかってしまうことを指摘した。「なるべくリスクゼロに近付いてからではないと動けない」という体制や体質、風土に(AI先進国との)ギャップや課題を感じるという。

●無形なモノに価値を置けるか
DX時代の働き方ということで、村上氏は重要な点として「社会がDXする中において、個々人の意識もトランスフォーメーションする必要があると思います。いろいろな個々人の思いを組んで個々人がハッピーに生きられるかに尽きると思います。その最適解のひとつが落合さんですね。デジタルになってリモートワーク等も含めていろいろな働き方ができるようになり、いろいろな形態で社会との接点が持てたり、お金を稼げるようになりました。キャッシュレスが叫ばれていますが、単に(お札や小銭などの)"お金"がデジタルになるという次元ではなくて、もっと根本からお金を含めてすべてがデジタルで回っている社会を作っていかないと、DXの滑らかな社会は起こり得ないのではないかと考えます」と語った。
落合氏はそれに付け加えて「無形なものに価値を置く、それが信頼なのかデータなのかは解りませんが、無形なものに価値を置くところからトランスフォーメーションは始まると思います。振り返って"お札なんてただの紙、なぜこんな紙切れをみんな信用していたのだろうか""これのどこに信用があったのだろうか" "と将来は感じることになるのではないか」とした。
「落書きみたいな絵画を高額で売買したりする世界がアートにあるとすれば、それも無形のものに価値を置くことのひとつ。それを含めて落合さんがメディアアーティストと呼ばれる理由が腑に落ちました」と締めた。

(ロボスタ編集部)