中日・松坂大輔

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◆ 5回まで91球、同点の6回は谷元が登板

 右肩痛で出遅れていた中日の松坂大輔投手(38)が16日、阪神との13回戦(ナゴヤドーム)に先発登板。勝利投手の権利は得られなかったが5回2失点と試合を作り、救援陣にあとを託した。

 初回、先頭の近本に中前打を許すと、2番・糸原の初球に二盗を決められた。無死二塁から、糸原には右前打でつながれ無死一、三塁。3番・糸井に先制となる中犠飛を許した。それでも、続く大山を中飛に仕留めると、5番・陽川の打席で、女房役の木下が一走・糸原の二盗を阻止。初回を最少失点で凌いだ。

 するとその裏、中日は5番・高橋の左前適時打などで2−1と逆転。松坂は直後の2回表を3者凡退で終え打線の援護に応えた。3回もテンポよく二死を奪ったが、1番・近本に中前打を許したあと続く糸原には四球。二死一、二塁から糸井には右翼線への適時二塁打を浴び、2−2の同点に追いつかれた。

 4回は下位打線をキッチリ封じこの試合2度目の3者凡退。5回は一死から近本、糸原に連続死球を与え続く糸井を一ゴロに仕留めたが、3−6−3と転送されたボールを一塁ベースカバーに入った松坂がベースに触れていない状態で捕球。真後ろでベースを踏んでいた一塁・ビシエドが捕球していれば併殺だったが、フィールディングの良い松坂には珍しいミスでピンチを広げた。

 それでも二死二、三塁から、4番・大山は中飛。勝ち越し打は許さなかった。松坂は5回91球、4安打2奪三振、4四死球2失点の内容で降板。今季初登板初勝利とはならなかったが試合は作った。

 松坂は春季キャンプ中にファンとの接触で右肩を痛め長期離脱。5月28日の二軍戦(対ソフトバンク)で実戦復帰し、ウエスタン・リーグでは4試合18イニングで防御率2.00をマークした。一軍復帰戦の相手は、昨季4試合に先発し、3勝1敗、防御率1.96の好成績を残した阪神。白星はつかめなかったが、相性の良さを見せる結果となった。中日は現在5連勝中。6連勝なら今季初となる。