ラツィオの主力として活躍してきたL・アルベルトは、ロティ―ト会長に不信感をつのらせた。 (C) Getty Images

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 2018-19シーズンは6年ぶりのコッパ・イタリア優勝で喜びを味わったラツィオは、ユベントス行きも噂されたシモーネ・インザーギ監督とも契約を延長し、新シーズンに向けて意気込んでいる。

 だが、クラウディオ・ロティート会長のインタビューでのコメントが、主力であるスペイン代表MFルイス・アルベルトの逆鱗に触れた。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』が報じている。

 ロティート会長は先日、『Gazzetta dello Sport』のインタビューで、L・アルベルトの去就について問われると「様子をみよう」と、放出の可能性もあることをほのめかした。

「サッカー界において、不足することがない唯一のものは、選手だよ」
 
 この発言にL・アルベルトは不快感を隠さなかった。『Gazzetta dello Sport』によると、母国紙の『Abc』で、「2日前まで売却不可能だったのに、今じゃ違う。どうなるか、見てみようじゃないか」と述べた。

「理解できないことがある。ロティート会長の発言が理解できないのさ。腹が立つね。良くないよ。僕らは2つのトロフィー(2017年のスーペルコッパと今季のコッパ・イタリア)を手にした。それなのに、こんな風に自軍の選手の価値を危険にさらすなんて…」

 昨年も古巣セビージャが関心を寄せたL・アルベルトは、「彼らから僕に連絡はない。でも、代理人とのコンタクトはあった」と明かしたうえで、信頼するインザーギ監督と話し合うと語った。

「僕に連絡をくれたのは、インザーギ監督だけだ。彼のプロジェクトにとって、僕は重要な存在だと言ってくれたよ。僕と続けたいってね。監督とはサッカーだけじゃない関係なんだ。7月9日のキャンプスタートから話し合いを続けていくよ」

 果たして、ロティート会長とL・アルベルトの関係は改善されるのか。このまま去就問題へと発展するのか。クラブのトップと主軸の間に生じた亀裂の今後が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部