歌手のaikoが、『Love music』(フジテレビ系)の6月3日放送回に出演し、自身の音楽半生を明かした。

「歌謡曲が子供のころから大好きで、3歳ぐらいのときは、お風呂あがりに全裸で、郷ひろみさんが出てきた画面を舐めてた(笑)。

 高校生のときに、どうやって歌手になったらいいかわからなくて、『どうやって歌入れしたらいいんだろう、アカペラなのかな』と思っていました。

 わからなくて、とりあえずまわりに言っていこうと思って、『歌手になる、歌手になる』と言い回りました。それで軽音楽部の子に声かけて、バンドをやったりしました」

 そんなころ、学校で後輩の子に『aikoさん、デビューしたらCD買いますね』と言われて、『あ、オーディション受けないと』と思い立った。

「それから『TEENS MUSIC FESTIVAL』というオーディションを受けて優勝して、デビューです。そのときの審査員に、出川哲朗さんがいた(笑)」

 音痴な出川に認められてデビュー、という逸話に、スタジオに笑い声が響く。aikoも笑いながら、さらなるリップサービスを続けた。

「デビュー前、インディーズのときに、当時の彼氏が浮気して、『ふざけんな!』って思って作った曲があるんですよ。バラードにしてね。

 あるとき、その彼氏がライブに来ていることを事前に知って、目の前で歌いましたね。あとで友達に、『あいつ下向いてたよ』と言われた(笑)」

 aikoといえば、『ココア』や『お薬』など、浮気や不倫をテーマにした曲をいくつも書いていることで有名。スタジオでは、「元カレに当てつけた、そのバラードがどの曲か?」を問う空気になるも、aikoは笑いながらかわした。

 続いて、初のベストアルバムを発売することを記念して、aiko本人が「シーン別のおすすめ曲」をセレクトし、解説することに。「失恋したとき」がテーマのとき、aikoは『二時頃』を選び、こう話した。

「相手のある人を、知らなくて好きになっちゃった、というときに書いた曲です。この曲を聞いたら電話来なくなっちゃうかもしれないけど、曲になることを相手は? わかってるんですかね」

 aikoの歌には、たくさんの恋の魂が宿っている。だからこそ、何年経っても、世の恋多き乙女たちの心を掴んで離さないのだ。