【セルジオ越後】劇的な展開が続いたCLも日本人は蚊帳の外。早く久保や安部が本物にならないと…
ヨーロッパリーグ(EL)の決勝もチェルシー対アーセナルのカードになり、CLもELもイングランド勢の対決となったのは史上初めてだそうだ。そうした点から見ても、プレミア勢の充実ぶりが窺える。もちろん、ネイマールがパリSGへ行ったり、クリスチアーノ・ロナウドがユベントスへ行ったりしたことで、スター選手が各国に分散した影響もあるかもしれないけどね。
一方で、準決勝で敗れたものの、大躍進を遂げたアヤックスは、去年のワールドカップ出場権を逃したオランダの復活をも予感させるような快進撃だった。オランダのエールディビジも今季はアヤックスのほか、PSV、フェイエノールトと3強が巻き返してきて、新しい若い選手が数多く出てきている。バルセロナの衝撃的な敗戦が物語るように、ヨーロッパの勢力図も着実に変わりつつあるようだね。
そうした世界的な舞台で日本人の選手が活躍できていないのは、寂しいことだよ。今季は長谷部がフランクフルトの主軸としてELの4強入りに貢献したけど、CLでは決勝トーナメントに出場した選手はひとりもいなかった。現役の日本代表より、元日本代表のほうが活躍しているのはちょっとした皮肉だね。
アジアレベルで見れば、スタメン全員を海外組で揃えているのは日本くらいだけど、ワールドスタンダードでは、これが現状なんだ。ワールドカップではアジアで唯一16強入りしたとか、ベルギーに良い勝負をしたとか言っても、世界ではまだまだ蚊帳の外。
逆に、韓国はソン・フンミンがトッテナムの攻撃のキーマンとして存在感を見せているよ。今シーズン後半戦を前に、日本の“ふたりの10番”がトルコや中東に行ったのとは、まったくもって対照的だ。
昨年のワールドカップ後は“新BIG3”とか“半端ない”とか、威勢のいいキャッチフレーズがバンバン聞かれていたけど、2019年に入ってからの日本サッカーはどこか停滞気味だ。
トルコへ移籍した香川はほとんどスタメンに絡めていないし、ゴールも最初のインパクトは大きかったけど、あれ以降は1点だけ。中島も中東に行ってからは欧州のマーケットでは名前を聞かないね。最近では堂安もぱったり当たりが止まっているようだし、GKの権田はポルティモネンセで試合に出られていない。

