ヴィニシウスに対応するマズラウィ photo/Getty Images

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13日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグ、アヤックス対レアル・マドリードの一戦は非常に興味深い対戦カードだった。欧州王者レアル相手に若手軍団アヤックスがどこまで戦えるのか。下克上を期待していたサッカーファンは多かったはずだ。

しかし、注目していたのは欧州の強豪クラブも同じだ。オランダ『Voetbalprmeur』は、この一戦を視察するべくアーセナルがヨハン・クライフ・アレナにスカウトを送っていたと伝えている。

注目していたのは、当然アヤックスの若手選手たちだ。すでにグループステージを突破した時点で彼らに実力があることは分かっていたが、レアル相手にどこまで通用するのかチェックする目的もあったのだろう。

ターゲットと言われているのはレフティーのチャンスメイカーであるハキム・ツィエク、カゼミロのマークを任されていたドニー・ファン・デ・ベーク、右サイドを疾走したサイドバックのノゼア・マズラウィ、何度も力強い守備を見せたセンターバックのマタイス・デ・リフト、途中出場から終盤には決定機もあったFWカスパー・ドルベリの5人だ。

21歳サイドバックのマズラウィはエクトル・ベジェリンと競わせることができ、攻撃性も申し分ない。デ・リフトは実現が困難だが、夢の補強候補といったところか。ファン・デ・ベークは今季限りでアーロン・ラムジーがチームを去るため、その後釜候補だ。ツィエクは多くの強豪クラブが目をつけている逸材で、レフティーとしてはメスト・エジルに代わるチャンスメイカーになるかもしれない。21歳のドルベリも若手FWとして明るい将来があると期待されているようで、オバメヤンやラカゼットのバックアッパー候補か。

アーセナル以外にもバイエルン、マンチェスター・ユナイテッドなどが視察にきていたようだが、アヤックスの若手は今後何人引き抜かれるのだろうか。レアルと互角に渡り合った彼らをビッグクラブが見逃すはずはない。