計画目白押しの月・火星探査、日本の強みは?
3月、宇宙探査に関する閣僚級国際会議「第2回国際宇宙探査フォーラム(ISEF2)」が東京で開かれた。その後、国際宇宙探査への機運が高まり、月・火星探査の議論が具体化している。現在、内閣府宇宙政策委員会では主に月や火星への科学探査に関し議論している。
こうした計画の遂行に当たり、日本の得意技術や獲得すべき技術の研究開発を、JAXAが大学や企業などと連携し進めることが重要だ。内閣府宇宙政策委員会の資料では具体的な技術として、目標天体からの試料を持ち帰るために入れるカプセルの技術や画像処理解析などでの航法誘導技術などを挙げている。さらに小委員会の議論の中で「優先的に開発する技術として小型探査機の開発を進めることは効果的」という意見も出された。そのために耐低温姿勢制御用推進系技術や安定性を確保した半永久的発電技術などを挙げている。
米国が掲げる月近傍拠点構想をはじめ、国際探査の動きが活発化している。日本が蓄積してきた技術の強みを生かし、科学探査分野を含む宇宙分野で他国をけん引することが求められる。
(文=冨井哲雄)
