長年代表で戦ってきた香川と長友は強い絆で結ばれている。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 2018年6月3日(現地時間)、オーストリアのインスブルック郊外で日本代表が練習を行なった。時差ボケについて「ヨーロッパに来たほうが割と早く、1日、2日である程度大丈夫」と話す香川だが、「ちょっと標高が高いのでまだ身体がなれていないところがある。すぐ息切れしちゃう時もありますね」とまだ調整段階にあるとコメントしていた。
 
 しかし、そんな香川に焦りはなく、むしろ笑顔でトレーニングに取り組んでいた。この日はミュンヘン、ウィーンの日本人学校との交流会があり、そこでも子どもたちに最高の笑顔をプレゼントしていたのだ。
 
 ガーナ戦後には疲労感もなく、順調にきているからだろうか、表情は明るい。ただ、香川に言わせればもっと“ウキウキな気分”で練習をやっている選手がいる。
 
「僕はいつも通りですよ。二人組の練習で一緒にやっていた長友のほうがウキウキな気分なのかなと。部屋も隣で(長友が)うるさいぐらい歌を歌っているので、それはちょっとストレスかな(笑)」
 
 そう冗談交じりに話す香川は、「長友さんは何をうたっているの?」という質問にも「何をうたっていたかな、エグザイルじゃないですか?」と言って記者団の笑いを誘っていた。
 
 香川にとって、長年ともに代表で戦ってきた長友は掛け替えのない存在。「ストレスかな」と言ってしまえるあたりに、2人の絆の強さが感じられた。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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