本田(左)と香川はW杯本大会で日本のキーマンとなるか【写真:Getty Images】

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監督交代劇を受けて日本の現状を「カオス」と指摘…W杯のキーマンに二人を指名

 日本サッカー協会(JFA)は日本代表のバヒド・ハリルホジッチ前監督を解任し、後任として技術委員長を務めていた西野朗氏を据えた。

 来日したハリル氏は反論会見を開いて注目を浴びたなか、メキシコ紙「REPORTE INDIGO」は日本の6月のロシア・ワールドカップ(W杯)を展望。キーマンとしてFW本田圭佑(パチューカ)とMF香川真司(ドルトムント)を指名し、「メキシコの忍者とドイツの神風」と評している。

 ハリル氏は2015年3月に日本代表監督に就任すると、チームを6大会連続のW杯出場に導いた。だが、昨年11月と今年3月の欧州遠征で未勝利に終わり、昨年12月のE-1選手権ではライバル韓国に1-4と完敗。JFAの田嶋幸三会長は9日に会見を行い、選手とのコミュニケーション不足などを理由にハリル氏との契約解除を発表した。

「アジアの巨人である日本は、韓国とともに1998年大会から一つもW杯を逃していない」

 そう伝えたのはメキシコ紙「REPORTE INDIGO」だ。「日本代表のロシアW杯への道は、メキシコ人のハビエル・アギーレ監督とともに始まった」と同胞の指揮官に言及しつつ、その後にハリル監督が就任し、最終的に解任された流れを紹介している。同記事では、日本の現状を「カオス」と指摘した。

 ロシアW杯で日本はグループリーグ初戦でコロンビア、第2戦でセネガル、第3戦でポーランドと対戦する。「日本にとって、ロシアの地での戦いは厳しいものとなるだろう」と分析している一方、「日本は“メキシコの忍者”と“ドイツの神風”に依存することになる」と予想した。


日本の命運握るダブル司令塔…「攻撃面で責任を担う」

「メキシコの忍者」とは、パチューカで存在感を放つ本田だ。昨夏ACミランから移籍し、シーズン序盤戦こそ負傷の影響で出遅れたが、今年に入ってからの後期リーグでは躍動。7ゴール7アシストと出色のパフォーマンスを披露した。復調を印象付けたレフティーをキーマンの一人と見ている。

 日本の命運を握るもう一人とは、「ドイツの神風」と称されたドルトムントの香川だ。2月10日のブンデスリーガ第22節ハンブルガーSV戦(2-0)で足首を負傷し、日本代表からも長らく未招集。29日のブレーメン戦で2カ月半ぶりにメンバー入りを果たしたが、出場機会は訪れなかった。まだ本調子とは言えないものの、完全復活は間近に迫っている。

 本田と香川について「攻撃面で責任を担う」と言及しており、日本のW杯躍進は“ダブル司令塔”のパフォーマンス次第と見ているようだ。西野新体制でW杯に臨むことになる日本。果たして、本田と香川はメンバー入りを果たし、チームの原動力となるのだろうか。


(Football ZONE web編集部)