「漫画村」の違法データをKindleで販売? アマゾンが削除対応「著作権侵害を容認しません」
Amazon.co.jp(アマゾン)の電子書籍ストア「Kindle」上で、海賊版サイト「漫画村」のロゴが入ったコミックスが販売されていた問題で、アマゾン側が問題の販売ページを削除した。
アマゾン・ジャパン広報本部の担当者が2018年4月23日、J-CASTニュースの取材に明かした。
「該当タイトルは取り扱いを中止しました」
違法ダウンロードされたとみられる書籍データが販売されていたのは、集英社の人気漫画「ゴールデンカムイ」(作・野田サトル)の13巻。3月19日に発売されたばかりの最新巻だ。
問題の販売ページでは、作者の名前が「野田サトルニ」となっており、表紙の左上には「漫画村」のロゴが入っていた。本編のページにも、漫画村がサイト上で使用しているキャラクターの絵などが描かれていた。
価格は400円で、集英社が販売している正規版の定価の527円よりも安くなっていた。また、正規版は対象外だった定額読み放題サービス「Kindle Unlimited」にも配信されていた。
販売業者の欄には「Amazon Services International,Inc.」とあった。どうやら、電子書籍を無料で出版できるAmazonのサービスを用い、違法ダウンロードした書籍データを不正に販売していたようだ。
J-CASTニュースでは4月23日午前、アマゾン・ジャパンの広報担当者に対し、(1)今回の件について、どのような対応を取る予定か(2)過去に類似の事例はあるのか。また、アマゾン側では何か対策を取っているか――の2点を質問したが、その回答は、
「Amazonは著作権侵害を容認しません。該当タイトルは取り扱いを中止しました」
というものだった。
なお、23日のサンケイスポーツ(ウェブ版)の報道によれば、販売元の集英社がアマゾン側に連絡を取り、問題の出品を取り止める要請したという。