BTと独自無線、USB兼用の無線メカキーボードがコルセアから。独自無線では遅延1ms、Cherry赤軸で10キーレス
![BTと独自無線、USB兼用の無線メカキーボードがコルセアから。独自無線では遅延1ms、Cherry赤軸で10キーレス](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/8/3/83d16_1186_cffe0afb_7d577144.jpg)
特徴は、メカニカル(Cherry MX赤軸)+ワイヤレス+日本語テンキーレス配列というレアな製品である点に加え、接続がBluetooth 4.2LEと2.4GHz帯独自無線、そしてUSB接続と、3パターンから選べること。独自無線(本体側はUSB接続レシーバーを使用)では公称1msの低遅延でデータ転送が可能なことから、「ゲームプレイでも使用可能なワイヤレスキーボード」とアピールします。
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本体側の端子はUSB 3.0/3.1のmicroB形状で、電源スイッチと端子は奥側に搭載。付属品としては、ワイヤレスレシーバーと取り外し式のパームレストとUSBタイプA-microBケーブル。
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さらに、USBタイプAの機器をmicroBに変換するアダプタも付属します。これは付属ケーブルと組み合わせることで、専用のワイヤレスレシーバーを手元近くまで延長できるという趣向。細かい使い勝手に配慮した、Corsairらしい付属品です。
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なお、Bluetoothでのマルチペアリングに関しては非搭載ですが、Bluetoothと独自無線の切り替えはキーボード側から操作が可能。有線使用と組み合わせることで、複数PCでの併用時も手間を掛けずに切り替えられます。
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デザインはキーを囲む枠部品をなくした、いわゆる「フレームレス」タイプ。上記の側面写真を見ればわかるように、キースイッチ部分が露出しているため、ホコリが入っても落としやすい点と、余分なモノのないすっきりしたデザインがポイントです。
これは同社製品から広まり、昨今ではゲーム向けキーボードのスタンダードとなった設計。ワイヤレスキーボードで採用する製品はまだ珍しいため、ここもアピールポイントとなります。
キースイッチは、日本のメカニカルキーボード派の間ではスタンダードともなっている、Cherry MXブランドのRedタイプ。通称「赤軸」と呼ばれる、クリック感控えめ、かつキーの押下圧(おうかあつ:キーが下がる加重)が45gと軽めのテイストで、高速な入力が求められるゲーム向けにも適したタイプです(詳細は下記記事を参照ください)。
センチュリーからCherry『超レア軸』の限定キーボード。白軸、クリア軸、グレー軸2種の4モデル (2014年9月)
ゲーム用キーボードとしての性能は、すべてのキーの同時押しに対応する「Nキーロールオーバー」仕様と、高速入力時の(ハードウェア側に起因する)触れていないキーの誤入力を防ぐ「100%アンチゴースト」に対応。入力にシビアなゲームにおいて、もちろんそのほかの用途でも信頼性を高めています。
さらにボリュームアップ、ボリュームダウン、ミュート、再生、停止、進む、戻るが手元で操作できる便利なマルチメディアキーも奥側に専用キーの形で搭載。もちろん、ゲームプレイ中に役立つWindowsキーのロック機能も搭載します。
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またゲーム用キーボードで標準となっているLEDのイルミネーションにも、もちろん対応。ただし昨今流行のフルカラータイプではなく、色はブルーのみ。ただしパターンに関しては、同社のゲーム用周辺機器管理ユーティリティ『Corsair Utility Engine』(CUE)によって、さまざまなパターンから選択が可能。CUEはすべてのキーに割り付け可能なマクロ機能や、キーバインド設定の柔軟な変更も可能です。
このようにK63 Wirelessは、ゲーム用キーボードとしての機能や性能を保ちつつワイヤレスでも使え、さらに有線としても兼用できるなど、柔軟な使い方に対応する点が特徴。
高価な製品ではありますが、これはキースイッチやコントローラー、部品などにコストが掛かっていることもあり、またこれまでのCorsair製キーボードを見ても作りの良さは折り紙付きと呼べるレベルです。
そもそもBluetooth接続キーボードでテンキーレスタイプという製品はほとんどない(メカニカルタイプとなるとさらに)、という現状からすると、快適なタイピングが可能なワイヤレスキーボードが欲しかった方には、ゲームプレイをする、しないに関わらず、朗報となる製品でしょう。