内村航平も指摘する課題に取り組む白井健三 「すべてにおいてレベルの高い選手に」
白井といえば、自らの名がついた技を繰り広げる跳馬やゆかを得意としている選手。先月の世界選手権でも、跳馬とゆかで金メダルを獲得した。だが、白井が目指すのは、その世界選手権で銅メダルに終わった個人総合でのさらなる飛躍だ。
上半身の筋力を最も使う力技は、高得点のカギを握る。実際、4月の全日本選手権でも、内村と同じ難度構成だったにもかかわらず、白井の得点は内村のそれを0.700点下回った。「中水平」で止まっている時間や下半身の高さが足りなかったからだ。
そこで、白井は大会後から筋力トレーニングに取り組んだ。じつは、体操選手の多くは筋トレをしない。内村も器具を使いながら体操の動きの中で肉体を鍛えているという。だが、白井は「地味な練習だけどそういうところに一回帰る必要はある」と、新たな挑戦を厭わなかった。
その成果は着実に形になっている。先日も練習でも「中水平」のときの足先が、全日本選手権のときから明らかに上がり、つり輪の上に位置していた。このまま苦手のつり輪を克服できれば、オールラウンダーとしてのステップアップが見えてくる。
世界選手権で個人総合として戦う自信を身につけたという白井は、「すべてにおいてレベルの高い選手になっていきたい」と大きな野心をのぞかせた。
