ハリル監督がブラジル戦の批判的な報道に反論 「私は日本の後半に誇りを持っている」

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1-3と敗戦も後半のパフォーマンスに手応え 「過小評価している人がいても…」

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は、現地時間14日の国際親善試合ベルギー戦を前にして、あらためて10日にブラジルと対戦したゲームの後半について語っている。

 ハリル監督は「私は日本のブラジル戦の後半に誇りを持っている」と強調した。

 そのブラジル戦は前半36分までに3点を奪われてハーフタイムを迎え、後半にDF槙野智章がCKから1点を返して1-3で敗れた。その試合展開もあって「この前のゲーム、後半にブラジルが落としたから日本がプレーできたと評価する人もいる。ブラジルが日本より強いことが発見されたかのような発言もあった」と、その後の報道や評価を認識したうえで、異論を述べた。

「そのような結論を出している方がいることに驚いている。私は日本のブラジル戦の後半に誇りを持っている。その試合の前にブラジルの試合を12試合くらいチェックしたが、この前の日本が作ったように多くの決定機を作ったチームはなかった。アルゼンチンでさえも、だ。だから、日本の後半のパフォーマンスを過小評価している人がいたとしても、戦術的、メンタル的、プレークオリティーの部分で満足できるものがあった」

 ハリル監督は前半のスコアにかかわらず、後半のゲームについて満足感があることを話した。試合直後にも「後半だけを見れば勝ったとも言える」と発言していたが、その思いに変化はないようだ。

W杯で同組となる「3チームとも我々より上位」

「ブラジルは強かったと初めて気づいたような方もいるかもしれないが、ブラジルは格上であり、ベルギーもそうだ。このようなチームとロシアで当たるかもしれない。自信を持って勇敢に彼らと対戦できるようにしなければいけない。それができないなら、ワールドカップでは戦えない」

 ハリル監督は「優勝候補やグループ突破の候補ではないところから3チームと対戦し、少なくとも2試合で結果を出さなければいけない。抽選の結果がどうであっても、我々にとって難しいものだ。3チームとも我々より上位である」と、来年のロシアW杯本大会を見据え、第1ポットに入る両雄との戦いにおける経験を重要視している。ブラジル戦に続く試金石になるベルギー戦で、ハリルジャパンは指揮官が胸を張るブラジル戦の後半のようなパフォーマンスを続けることができるだろうか。

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フットボールゾーンウェブ編集部●文・写真 text & photo by Football ZONE web