モリー・リングウォルドも「最低な目にあった」(画像は『Molly Ringwald 2017年7月3日付Instagram「En」』のスクリーンショット)

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映画『ブレックファスト・クラブ』『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』など80年代の青春映画に多く出演した女優モリー・リングウォルド(49)。そのモリーが最近メディアを騒然とさせている映画界のセクハラ事情に言及、自身は渦中の“セクハラ映画プロデューサー”ハーヴェイ・ワインスタインの被害は受けなかったものの、13歳の頃から心無い大人達により“オモチャ”のような扱いを何度も受けたと明かした。

このほどモリー・リングウォルドが『The New Yorker』に寄稿、過去の忌まわしい経験の数々をこう振り返った。

「私が13歳の時、当時50歳だったあるクルーが私にダンスを教えると言い出したのです。そして彼は興奮した状態で、私に体を押し当ててきました。」
「既婚者である映画監督がセットにいた私の口に舌を挿入してきたのは、14歳の時でした。」

しかし幸運なことに、モリーの両親は娘を守ろうと必死だったとのこと。「両親がいなければどうなっていたか。そう思うと身震いしてしまいます」とモリーは現在の心境を綴っている。ちなみに子ども時代から業界にいるモリーは、なぜ今まで内情を外部に明かさなかったのか。

「こういうことについて、決して真剣には受け止めてもらえなかったからです。女性は恥ずかしいという気持ちにさせられ、『神経質だ』『厳しい』『冗談も分からないし繊細すぎる』そう言われてしまうのです。しかし男性の場合はどうでしょうか? もしラッキーなら、大統領にだってなれるかもしれないのです。」

セクシャルハラスメントや女性蔑視発言が話題になるも、大国アメリカの大統領に選ばれたドナルド・トランプ氏。一方でハラスメント行為を受けた女性が被害を訴えると逆に批判される風潮に、当然ながらモリーは納得がいかないようだ。今回の一連の騒動で、ハリウッド映画界は、そして女性達の働く環境はどう変わっていくのか。「被害を告白することで事態は確実に良くなる」という声がある一方で、「密室で起こる事件、しかも女性が告白しにくい事実もあって、セクハラは減っても無くならない」と世間の意見は割れている。

画像は『Molly Ringwald 2017年7月3日付Instagram「En」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)