中国では、冷たいものを口にして体を冷やすことは万病の元という東洋医学の考え方が根付いているため、中国人は冷たい食べ物や飲み物を口にしたがらない傾向にある。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では、冷たいものを口にして体を冷やすことは万病の元という東洋医学の考え方が根付いているため、中国人は冷たい食べ物や飲み物を口にしたがらない傾向にある。

 中国で弁当文化があまり発達しなかったのは、弁当はどうしても食べるときに冷たくなってしまっていることが多いことも要因の1つと推測される。一方、日本は弁当文化が発達した国であり、今や弁当という言葉は世界でも通用するようになったという。

 中国メディアの今日頭条は13日、日本の一般家庭で作られる弁当や、スーパーやコンビニで販売されている弁当、さらには駅弁などの写真を掲載しつつ、「弁当から日本人の国民性が見て取れる」と論じる記事を掲載した。

 記事は、弁当は日本の食文化を構成する重要な要素の1つであると指摘し、多くの中国人は日本の弁当について「中国に存在する弁当のようなものと大体同じと認識している」と伝える一方、中国では簡単な料理をただ容器に詰め込み、持ち運べるようにしただけのものを「弁当」と呼んでいると紹介した。

 一方、日本の弁当は色どりや栄養もしっかり考えられ、主食と副食がしっかりと分けて詰め込まれていて、中国のように「味気ない見た目」ではないと紹介。客人を招いての食事ならまだしも、日本人はたかが弁当ですらしっかりと作り込んでいると指摘し、「弁当から日本人の何事にも手を抜かない」という真面目さが見えてくると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)