俺、ヘディング強いんで――。鳥栖FW小野裕二、記者への「返答」が最高だ

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先週末に開催されたJ1第16節。

ベストアメニティスタジアムで行われたサガン鳥栖対浦和レッズの試合は、2-1でホームの鳥栖が勝利した。

鎌田大地のラストゲームということで、是が非でも勝点3が欲しかった鳥栖。そんなチームに先制ゴールをもたらしたのは、ベルギーから帰ってきたあの男だった。

0-0で迎えた65分、鎌田からのコーナーキックに小野裕二が倒れ込みながら頭で合わせ、先制点をマークした。

積極果敢なドリブル突破やシュート技術で10代の頃から高い評価を得ていた小野。

身長170cm、体重69kgという身体はサッカー選手の中では小柄であり、試合後には記者から「珍しい頭でのゴールだと思いますが?」という質問を受けたという。

しかし、これに対して小野が返した言葉はやはり気持ちの強さを感じさせるものだった。

小野 裕二(サガン鳥栖)

「と、思うじゃないですか。でも、俺けっこうヘディング強いんですよ。

今日の試合中、ほとんど負けていませんよ。

今度からちゃんと見ていてください。俺、ヘディング強いんで」

丁寧な言葉を選びながらも、「今度からちゃんと見ていてください」というメッセージには小野の本心が宿っているように感じる。

実はこの小野、身長こそ170cmだがしっかりとしたボディバランスを備え、競り合いでも脆さを見せることはない。

スタンダール・リエージュ時代、リーグ戦であげた唯一のゴールもヘディングだった(2014-15シーズンのロケレン戦)。

小野は浦和戦のこのゴールの直後、藤田優人との交代でピッチを後にしている。

実はコーナーキックの直前での交代を指示されたそうなのだが、マッシモ・フィッカデンティ監督に対して「今だけ残してくれ」と直訴し、そのチャンスでしっかりゴールを決めたというのだから驚きだ。