ラーメン、ステーキ、トルティーヤ…… どのメニューにもパクチーが「これでもか!」と山盛りで出てくるフードフェス「パクチーフェス」が、6月4日まで、新宿・歌舞伎町シネマシティ広場で開催されています。

ゴジラを左に曲がるとパクチーフェス




今回の会場である歌舞伎町シネマシティ広場は、巨大な「ゴジラ」の像でおなじみの「新宿東宝ビル」の左裏。JR新宿駅東口を出て靖国通り方面に向かい、まずは「ゴジラ」を探しながら歩くと迷わずたどりつけます。ゴジラが見えてきたら左折して、脇の通りを歩くこと1分。あとはパクチーの香りに誘われながら歩くだけです!

15ブースで「パクチー料理」が食べられる!




今回の「パクチーフェス」には、10店舗15ブースもの屋台が出店。パクチーをどっさり盛りつけた各店自慢のメニューを、夏風吹き抜ける野外テントで堪能することができます。パクチー好きには夢のような光景!!




どの店も、カウンターにあふれんばかりのパクチー。とあるお店は、このフェスのために15キロものパクチーを仕入れてきたそう。
思わずお店の方にお話を聞いてしまいました。

── そんなに用意しちゃって、余らないんですか??

「余るどころか、15キロも用意したのにあっというまに売り切れちゃいましたよ! お客さんみんな、パクチーを食べること食べること。これまで長らく営業してて、こんな体験は初めてです!」

お店の人もびっくりなパクチーフェス。気になるメニューのお味をはどんな感じなのでしょうか。

ドリンクまでパクチーがたっぷり!


今回のパクチーフェスで食べられるのは、焼きそばなどの定番お祭りメニューから、トムヤムクンなどおなじみのエスニックメニュー、そして「ホエー豚のパクチー焼き」といったビストロ感あふれるメニューまでさまざま。いくつか実際に試食してみました!



会場入り口すぐのエスニック屋台で販売している「トムヤムクン麺(700円)」は、マイルドな口当たりのトムヤムクンに惜しげもなくパクチーと桜えびをトッピングした逸品。
桜えびがスープにコクと甘さをプラスし、そこへパクチーの香りとシャキシャキとフレッシュな食べごたえを添えてくれます。これはうまい!!



さらにパクチーの実力を感じたのは、会場中央の屋台で販売している「パクチーズ(600円)」。サクサクに揚がったブラジル風パイをひとくちかじると、とろっとろのチーズとパクチーの合わせワザが押しよせてきます! チーズのうまみをパクチーが力強く後押しして、お酒がすすむすすむ!



「ホエー豚 わさびパクチー焼き(700円)」は、もはや豚肉メインかパクチーメインかわからなくなるほどにパクチー山盛りの逸品。豚肉のアブラをパクチーがマイルドにしてくれて、いくらでも食べられます!



ノドがかわいたなぁ…… と思ったら、ぜひドリンクコーナーへ。さすがは「パクチーフェス」、ドリンクまでもがパクチーマシマシです。
ミントのかわりにパクチーをトッピングした「パクチーモヒート」は、ひとくち飲むと、心のなかが一足お先に夏休み気分……。もうすぐ梅雨の時期ですし、味わえるうちに初夏の気分を満喫しちゃいましょう。

仕掛け人は「元・パクチー嫌い」


今回の「パクチーフェス」を仕掛けたのは、「大江戸ビール祭り」などのフードフェスを数多く主催する「ねるねる」さん。驚いたことに、かつてはパクチーが苦手でまったく食べられなかったそう。そんな人がなぜパクチーのお祭りを??

「僕は幸いアレルギーなどは持っていなかったのですが、パクチーの独特な香りや味が苦手だったんです。でもパクチー好きな人って、本当においしそうに食べるじゃないですか。その顔を見てると、なんだかうらやましくて」

とあるイベントで出会ったパクチー料理と、ねるねるさんのパクチー嫌いを克服するきっかけになったそう。

「ひとくち食べてびっくりしました。パクチーって、料理の仕方でこんなにおいしく食べられるんだ!って。僕のなかでパクチー観がガラリと変わりました。このびっくりを、いろんな方にも体験してもらえたらと思い、今回の『パクチーフェス』を企画しました」

食べ物を通じて感じたオドロキって、世界がいっきに広がる感じがしますよね。
新たな味の世界への扉が開きまくっちゃう「パクチーフェス」は、6月4日(日曜日)まで、新宿・歌舞伎町シネマシティ広場で午前11時から午後9時までの開催です。
(天谷窓大)

パクチーフェス2017オフィシャルサイト
http://pakuchifes.jp/