海外における日本人のイメージは非常に良いようだ。それは、海外旅行の経験がある人なら誰もが感じたことがあるはずだ。そのため、多くの中国人は外国で一時的に「日本人」になるという。愛国精神が強く、中国国内では日本人に反感を持つ人も少なくないのに、なぜ海外では「日本人のふりをする」のだろうか。(イメージ写真提供:123RF)

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 海外における日本人のイメージは非常に良いようだ。それは、海外旅行の経験がある人なら誰もが感じたことがあるはずだ。そのため、多くの中国人は外国で一時的に「日本人」になるという。愛国精神が強く、中国国内では日本人に反感を持つ人も少なくないのに、なぜ海外では「日本人のふりをする」のだろうか。

 中国メディアの捜狐網は15日、海外の大学などで学ぶ中国人留学生が「日本人に成りすます」ケースは非常に多いと伝えつつ、「日本人に成りすます中国人留学生の現状に愕然」と題し、この矛盾が生まれる理由を分析した記事を掲載した。

 記事はまず、欧米諸国に留学する中国人の現状を紹介。欧米では、中国人であるというだけで、罵られたり軽蔑の目で見られたり、ひどい場合には嫌がらせや強盗、詐欺の標的になるのだという。理由は、中国人は多くの現金を所持している傾向にあること、そして、警察は中国人に協力的でないことなどがあるようだが、いずれにしても海外で「チャイニーズ」、「華僑」であることは「何かしらのトラブルに巻き込まれる可能性があり、危険でさえある」と伝えた。

 では中国人留学生たちはどのように対処しているのだろうか。まずは、中国語で話しかけられた時点で「目をつけられた」と解釈し、「無視する」、「聞き取れないふりをする」、「日本語で返事をする」のが得策なのだという。中国人かと尋ねられた際は、「香港人」と偽る人もいるようだが、やはり「世界で最も歓迎される旅行者」である日本人のふりをするのが一番のようだ。世界で日本人旅行者の好感度は最も高く、「認めようが認めまいがその事実は変わらない」かららしい。

 中国人の評判が悪くなった理由は中国人自身にあると思われるが、記事は「悪いのは偏見を持つ西洋人だ」と主張し、面倒を避けたいなら日本人に成りすますのが良いと主張した。中国国内にいる時は日本人を蔑視しながら、海外では都合よく「日本人になる」というのは虫が良すぎるように感じられるが、この都合の良さが中国人の国民性なのかもしれない。いずれにしても、中国人が日本人に成りすますことで、日本人の海外での評判が落ちないことを願いたいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)