外側が丸見えの透明なエレベーターを「身近なスリルスポット」と呼んでいます。外側を見ていると、ジェットコースターに乗っているときみたいに体がひゅーんとなり、これくらいのスリルがちょうど心地よいのです。

今回、商業施設を中心に6箇所の透明エレベーターに乗って、スリル度を星5つで判定してきました!

一気に下ると強目のスリル!『渋谷ヒカリエ』




ここは外せません。何を隠そう、筆者に透明エレベーターの楽しさを教えてくれたのは、ここ渋谷ヒカリエだからです。筆者が30歳目前にもなっていまだにちょっとこわい街・渋谷で、唯一ワクワクできる場所と言えばここです。



地下3階から11階まで昇降しました。



「だいたい」すぎるイラストを掲載していきます。
昇りは比較的長いあいだ停まらない「急行」に乗っても、移動の真っ最中はあまりこわくありません。下りは、急行で11階から地下3階まで一気に下ったとき、さすがにけっこうこわい(このときは動いた直後ではなく後半あたり)。

こわさを感じる瞬間は、昇りが「着く直前と着いたとき」、下りは「動いた直後」です。これは今回の他のエレベーターでも同じ印象を抱いたものがいくつかありました。

まだ乗ったことのない方、「一見の価値」ならぬ「一乗の価値」アリ! エレベーターからの眺めをムービーに納めるだけでお土産になります。

★判定…4/5

スリルより絶景?『k-8』




京王八王子駅のビル『k-8(ケイハチ)』です。筆者の知っている限り八王子には、ここを含め2箇所、透明エレベーターに乗れる商業施設があるので、それらを調べない手はないでしょう。

地下1階から11階まで昇降しました。
こわくなかったです。体のくすぐったさも、あるようなないような…。一気に下ってもへっちゃらでした。



とはいえけっこう昇るのです! 人の大きさがこのくらいになります。これでも最上階ではないところです。

逆光で写真が掲載できなかったのですが、てっぺんから見えるピンク色の空が綺麗で、透明エレベーターの新たな楽しみ方も発見しました。夜空になる直前がおススメです! 一瞬しか見られないというのも感慨深い。季節によっても変わるはずなので、年中楽しめますね。

★判定…2.3/5

こわくない目線が判明?『八王子東急スクエア』





ということで八王子で2箇所目です。ここはエレベーターが外に面していません。見えるのが外の景色ではないという点で、スリル度に変化はあるのでしょうか?



地下1階から12階まで昇降しました。
フツーにこわくなかったです。ただ12階で、目の前に見えたお店より高い位置に自分がいることがわかった瞬間、こわさが増しました。

途中で乗ってきた女子高生も「こわい」と言っていました。そしてここで気づいたことが。昇りも下りも、上を向いているとこわさが減ります。

また、外から見るとおもちゃみたいで、とてもかわいらしいエレベーターです。筆者が見たときは、仁王立ちしながら運ばれて行く男性がいて、スーパーマンの人形みたいでした。乗るのもいいですし、エスカレーターに乗りながらエレベーターを見るのも楽しいですよ。

★判定…2.5/5

アトラクション感を体験『銀座コア』




歩行者天国に面しているエレベーターです。ここをパジャマみたいな服を着た筆者が上下していたので、外国人観光客の方々の日本に対するイメージを下げていないか不安です。



1階から10階まで昇降しました。
途中から外が見えるようになります。外が見える直前、心なしか動きが遅くなったように感じ、「これから外が見えるよー」というアトラクション感を体験しました!

昇りは、10階に着いたときに下を見るとこわかったですが、下りは、下を見ていてもあまりこわくなかったです。膝が若干くすぐったい感じはしましたが…。速度が早いものの、こわくはないのです。
1階から見えるのは鏡なので、自分が写るところから始まり、下りは自分が写って終わるという点にドラマさえ感じます。さすが銀座。

★判定…3/5

まるで電車扱い『表参道ジャイル』





ここも八王子東急スクエア同様、エレベーターが建物の中にしまわれています。



地下2階から5階まで昇降しました。
ぐんぐんするする上がっていきましたが、昇りも下りもゾクゾクするほどではなかったです。
透明エレベーターの中からは、施設内で働く人とお客さんを見渡せます。

抱きかかえられた赤ちゃんがまるで電車のようにエレベーターを見上げていたのが印象的でした。透明でなかったら、あの光景はなかったはずです。

★判定…3.5つ

ここまですべて商業施設でしたが、最後は、人によってはエレベーターよりよっぽどスリルを味わうであろう飛行機が行き交う羽田空港のエレベーターをご紹介します。

飛行機同様○○運転!『羽田空港』





空港らしく、飛び立つような個性輝くデザインのエレベーター。これから飛行機に乗る人に高い所への恐怖に慣れてもらうため、あえてスリルな工夫が施されていたりして?



そんなことは全然なく、安全も安全運転でした。

地下1階から5階まで昇降しました。
「こわがろう」と努力しないとこわくないです。下りは、3階まで少しゾクッとしました。足を閉じていても開いていてもこわくないです。何往復かしましたが、総じて全然こわくないです。

もしかしたら…と思い、2階まで昇るエスカレーターに乗ってみました。エレベーターに比べ無防備で、振動みたいなのでちょいちょいガクっとなり後ろの人を突き落としてしまいそうで、エスカレーターの方がよっぽどこわかったという結果に。しかしここの楽しさは何といっても、まるで未来から来た自分でも降りてきそうな、その外見です。

★判定…2/5

みんな意識してる?




透明エレベーターのスリル度、ランキングにするとこのような結果になりました。
今回の調査にあたり、両親に透明のエレベーターの場所を尋ねたところ、すぐにいくつかの場所の返答が。
みんなけっこうあれに「異世界」を感じているのかもしれません。
(武井怜)