カナダの妖精、ヘンダーソンは長尺ドライバーの使い手(撮影:岩本芳弘)

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<リオデジャネイロ五輪ゴルフ女子 事前情報◇15日◇オリンピックゴルフコース(6,245ヤード・パー71)>
 いよいよ開幕したリオ五輪。女子ゴルフは現地時間の17日(水)に開幕を迎える。メダル獲得の有力候補の1人として名前が挙がっているのが、カナダ代表のブルック・ヘンダーソンだ。
カナダの妖精、ヘンダーソンのスイング連続写真【計10枚】
 ヘンダーソンは2014年に日本で開催された「エスピリトサントトロフィー 世界女子アマチュアゴルフチーム選手権」の個人戦で優勝。同年の12月に17歳でプロ転向した。15年に米国女子ツアー「キャンビア・ポートランド・クラシック」で早くも初優勝。そして今年は「KPMG女子PGA選手権」で世界ランク首位のリディア・コをプレーオフで下しメジャーも制覇。ポートランド・クラシックでは連覇を達成するなど、現在世界ランク3位につける18歳の若き実力者だ。
 数々のメジャー大会でラウンドレポートを担当してきた村口史子は、ヘンダーソンのスイングの特徴を「ワイドスタンス、そして体重が足の外側にかかっているように見えます。足の筋力が強いですね」と解説。かなりフラットな軌道でクラブが降りてくるが、「右肩は下がっていない。これだけ寝て降りてきてるのに肩が下がらないのは体幹が強い証拠でしょう」と話していた。
 ドライバーのシャフト長は48インチ、長尺使いのカナダの超新星は強靭な下半身と体幹、そして世界ランクNo.1に競り勝った勝負強さが魅力。国を背負い優勝したこともあるヘンダーソン、116年ぶりに復活した女子ゴルフで“主役”を目指す。

●村口史子 プロフィール
東京都出身。1990年春にプロテスト合格。1991年の「サントリーレディス」で初優勝。1999年には年間3勝を挙げ賞金女王の座に輝いた。ツアー通算7勝。2004年にツアー競技からは引退。以降は雑誌やテレビの解説、レポーターとして活躍している。
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